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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission5・@ ~大切なもの~
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だ。で、オマエは?」
「他のお兄ちゃんお姉ちゃんたちとお兄ちゃん、どっちが強いの!?」
「圧倒的に俺だね。だけどあちらの方は成長次第でもっと強くなるさ、もちろん俺はそれよりも強くなるけどな」
「背中の剣と銃で戦うの!?」
「ああそうだよ。それもただ剣振って銃ぶっ放すなんて芸のないことはしねぇ。男ならサイコーにクールに、スタイリッシュにやんねぇとな」
「すっごい! お兄ちゃん、カッコイイだけじゃなくて強いの!?」
「そうとも。かっこよくて強い、無敵のヒーローだぜ」
大袈裟な身振り手振りでダンテは子供たちから寄せられる多くの質問に答え、そのたびに喝采を受けている。
どれもこれもが過大に誇張されているかのようなその回答を聞いた十六夜達は苦笑するしかない。
(ヤハハ、確かにあいつはメチャクチャ強いよなぁ……)
(悔しいけど……強さは彼の方が圧倒的ね)
(認めたくないけど……戦いぶりはクールでスタイリッシュ、かな)
(Yes、あれはまさに無敵のヒーローでした)
決してそれが、事実無根の大嘘だからではなく。
否定することができない本当のことだったからこそ、彼らはもう苦笑いするしかなかったのだ。
しかしそれはある意味、嘘よりもタチが悪いのだが。
「お兄ちゃんカッコイイ! 将来お兄ちゃんみたいになりたいな!」
「今までどんなことしてきたの!?」
「悪いヤツをやっつけてた!?」
ますますダンテに群がる子供たちは目を輝かせ、彼を尊敬の眼差しで見つめる。
……彼の私生活の実態を見て失望する者が、どれだけ出ることになるだろうか。
そしてそれを真似しようとする愚か者がどれだけ輩出されることになるだろうか。
歓声を聞きながらそんなことを考えると頭が痛くなってくる黒ウサギであった。
「HAHA、お子様たちにはまだそんな話は早いっての。あと、剣と銃だっけ? こいつらは大事なもんだからダメだ」
「「「「「ええー」」」」」」
落胆を隠せず声を漏らす子供たち。
一方で黒ウサギはそんな物騒なものを簡単に手渡さないでくれたことにホッとしていた。
「それにこいつら重いぞ? 剣どころか銃一丁だって大人でも片手で持てないんだからな」
ホルスターからエボニー&アイボリーを抜き取り、クルクルと回転させながら子供たちに二丁拳銃を見せるダンテ。
ただ銃を取り出す仕草だけでもそれがかっこよくて子供たちはワッと歓声をあげる。
(え? 大人でも持てない?)
その言葉をウサ耳に挟み、不意に疑問を感じた。
確かに言われてみれば、ダンテの剣は鉱石から大きく抉り取ったような肉厚の鋼であるし、銃にしても大型のほうだ。しかもそれをまた重厚にしたような仕組みのようである。
戦っている最中にダンテは
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