暁 〜小説投稿サイト〜
問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission5・@ ~大切なもの~
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せた。
 しかもそれだけではなく、ゲームクリア直後にグリフォンのギフトまで習得、扱って見せたのである。
 十六夜や飛鳥だけではなく、耀までもが人類最高クラスのギフトを持つ人間。
 現在でも強靭な力を持つ彼女が、この世界でどれほど成長するのか。
 いや、彼女だけではない。この『三人』は、どこまで強くなることができるのか。
 想像するだけでたまらなくなり、ダンテは笑いを必死にこらえなければならなかった。

 ――閑話休題。

 そんな楽しいゲームを行った後、黒ウサギに連れられてダンテ達はこれから世話になるコミュニティの本拠へと移動した。
 新しくやってきたダンテ達と、このコミュニティにいる子供たちのうちの年長者たちがこうして集い、彼らにあいさつをしているのである。
 その数なんと二十人前後。しかもこれでもたったの一部であり、本当は一二〇人もの子供たちがいるというのだから恐ろしい。
 飛鳥は彼らとの付き合いをどうやっていけばいいのかと戸惑っているし、耀に至っては子供が苦手だ。
 よって女性陣は声に当惑するばかりである。
 一方でダンテと十六夜はというと、こういったことが手馴れているためか全く動じていない。むしろ彼らを歓迎しているようだ。

「さて、自己紹介も終わりましたし! それでは水樹を植えましょう! 黒ウサギが台座に根を張らせるので、十六夜さんのギフトカードから出してくれますか?」
「あいよ」

 黒ウサギからの言葉を受けて、十六夜は懐からコバルトブルーのカードを取り出す。
 これは白夜叉とのギフトゲームで手に入れたラプラスの紙片≠ニいうギフトカードだ。一見ただのカードに見えるこれは顕現しているギフトを収納することができるというとても高価なものであり、この中に十六夜は水樹を入れていたのである。
 十六夜と黒ウサギは水樹を植える作業を行い、飛鳥と耀はその様子を見守っている。
 一方でダンテはというと、

「ねえお兄ちゃん、お兄ちゃんって強いの?」
「黒ウサのねーちゃんはすっごく強いって言ってたよ!」
「背中の剣で戦うの!?」
「うわっ、おっきな銃だ! 二つもあるよ、カッコイイー!!」
「すっごいなー! 見せて見せてー!」

 子供たちは皆、ダンテの方へと集まっている。
 十六夜達の中でもその派手な衣装と装備をしているダンテは特に子供たちの好奇心を刺激したらしい。
 瞬く間にダンテは彼らに取り囲まれることになったが、それらに対してもダンテは普段の態度を崩すことなく芝居がかった素振りで対応する。

「Hey kids、質問は一回ずつだ。親から教えてもらったろ? よぉし、オマエの質問は?」
「お兄ちゃんって強いの!?」
「ああ強いぜ。最近そのせいで手ごたえのあるヤツがいなくってね、退屈してたとこ
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