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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission4・A ~白い夜叉からの試練~
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注目することとなった。
黒ウサギはダンテのいる赤い結界空間から目を離すが、どう話を切り出そうかと迷うようにしばらくまごついた。
やがて、黒ウサギは口を開く。
「今、ダンテさんが戦っている魔物は……数千年前から現れ始めた、異世界からやってきた者達……箱庭のルールを悉く破り、災厄の如く多くの命を奪い、この世界を恐怖の底に突き落とした忌まわしき存在……それが『魔の眷属』です」
「箱庭のルール? ってことは、ギフトゲームのルールを完全に無視した、ってことか?」
「……Yes。彼らの世界では、力こそが全て。強き者が弱き者を従える弱肉強食の世界であり、そこからやってきた異端の存在……私はそう聞いております」
黒ウサギの説明は、何とも恐ろしいものだった。
彼女の説明が正しければ、あの死神のようなヤツらは、異世界から箱庭の世界に喧嘩をふっかけた化け物達ということになる。
正直、十六夜達もこの世界のトップクラスがどれほどの実力を誇るのかはわからない。
だが、三人でかかっても勝てないと思った魔王・白夜叉ですら四桁の外門に留まっているのだ。
これよりも上の者達となれば、もはやどんな怪物たちが存在しているのか想像すらできない。
そんな連中に宣戦布告をしてきたバカ共……それが『魔の眷属』だというのだ。
「でもそんなことすれば、創造主たちが黙ってないんじゃない? どうしてそれがここに……」
至極真っ当な質問を、飛鳥がしてきた。
ルールを破った者は消される。それは当然の理だろう。
しかし現に、あの者達はこうして十六夜達の前に姿を現した。
いったい、なぜか?
答えは、決まっていた。
「……『魔の眷属』達が、あまりにも強かったからです」
喧嘩を吹っ掛けた相手が、とんでもない猛者の集まりだったから。
これしか、理由は考えられなかった。
「ダンテさんが相手しているのは最下級に位置する『魔の眷属』……しかしそれでも、その数は膨大で、下層コミュニティが次々とあの者達に崩壊させられ、虐殺されてきました。彼らにもランクがあり、上級になれば……箱庭の世界に住む、修羅神仏にすら匹敵する力を持っているものもいます」
「しゅ、修羅神仏にも!? それじゃあ、もしかして白夜叉とも対等に戦える者がいたっていうことなの!?」
「はい。当時のことは、白夜叉様からも何度か聞いたことがありました……無法者であるにも関わらず、白夜叉様でさえ手こずったとのことです……しかし、それだけではありません。彼らの世界でも、最上級と呼ばれる者達……彼らは、この箱庭の世界の創造主とも対等に戦えるほどの力を誇っていました」
あまりのことに、十六夜達は開いた口が塞がらなかった。
あの白夜叉よりも強い修羅神仏。それとタイマンで戦える
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