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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission3・@ ~Community of No Name~
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度レクチャーしてくれるといいね。授業料は何でも言ってくれれば仕事してやるってのでどうだ?」
「無理。教えられないから」
「That’s pity(そりゃ残念)」
半分冗談のような会話だが、ダンテとしては半分ほど本気だったりする。
何しろ生きているすべての者達と会話することができる能力なのだ。普通におしゃべりを楽しむのはもちろん、仕事上で情報を集めなければならないときにもこれは重宝する。
今後の仕事の幅が広がるし、楽にもなるのだ。
……今まで言葉の通じなかった悪魔の言葉も聞こえてしまうという嫌なこともあるかもしれないが。
少しワクワクした表情で、今度は飛鳥が耀に問いかける。
「でも、それは素敵ね。じゃあそこに飛び交う野鳥とも会話が?」
「うん、きっと出来…………る? ええと、鳥で話したことがあるのは雀や鷺や不如帰ぐらいだけど…………ペンギンがいけたからきっとだいじょ」
「「ペンギン!?」」
「う、うん。水族館で知り合った。他にもイルカ達とも友達」
耀の言葉を遮るように飛鳥とジンの二人が声を上げた。
ダンテはというと、「……ペンギンって鳥なのか?」などという何ともお馬鹿なことを言っていたが、そこは全員華麗にスルーさせてもらう。
残念な銀髪イケメンは置いておいて、二人が驚いた点は同じだ。空を駆ける野鳥と出会う機会ならそれこそ数多にあるだろうが、まさかペンギンと会話する機会があるとは思ってもいなかったのだろう。
ジンもまた飛鳥と同様に驚愕を隠せないままに口を開く。
「し、しかし全ての種と会話が可能なら心強いギフトですね。この箱庭において幻獣との言語の壁というのはとても大きいですから」
「そうなんだ」
「はい。一部の猫族やウサギのように神仏の眷属として言語中枢を与えられていれば意志疎通は可能ですけど、幻獣たちはそれそのものが独立した種の一つです。同一種か相応のギフトがなければ意思疎通は難しいというのが一般です。箱庭の創始者の眷属にあたる黒ウサギでも、全ての種とコミュニケーションをとることはできないはずですし」
ダンテは途中から難しいことを言い出したジンの話を半分ほど聞いてやめた。ようは、耀のもってるギフトがすごいってことはわかったし、言葉があまり通じないヤツもいるということも理解できた。それでいいだろうと、彼は見切りをつけたのである。
(英語ができりゃあ悪魔とも会話できるってのにな。面倒くさいもんだ)
そんなことをぼんやりと考えていたとき、飛鳥が小さな声でつぶやく。
「そう…………春日部さんは素敵な力があるのね。羨ましいわ」
まるで自分の持つ力を恥じ入るかのようにも聞こえる言葉を言いながら、憂鬱そうに飛鳥は耀に笑いかける。
耀は困ったように頭を掻く。まだ会
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