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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission3・@ ~Community of No Name~
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飛鳥とは違い嬉々とした様子である。
ちなみに本人の希望としては、かつてテメンニグルの塔で対峙した雷妖婦のような者が出てきてくれば万々歳である。
戦いの最中わざと受けてみたことがあるのだが、あの悪魔の行う死の抱擁はなかなかにいいものだった。本人の姿が美しく艶めかしい女性だったこともあって、刺激は二倍。今となってはいい思い出(?)の一つだ。
……ただの人間が喰らえば一発で即死の攻撃なのだが。
「う、うーん……それは、やめておいた方がいいかと思いますけど……」
ジンは、冗談なのか本気なのかよくわからないダンテの発言に苦笑する。
吸血鬼に血を吸われる。それはただの捕食行為ではなく、人間を鬼へと変貌させる儀式でもある。それはつまり、『人間をやめる』ということに繋がるのだ。
ダンテの素性を知らないジンからすれば、そんな反応をしてしまうのももっともかもしれない。
そんなことを言っていると、耀の抱えていた猫が『ニャア』と鳴いた。
猫の視線の先を見てみると、そこには美しい造形をした噴水の彫像。もう一度、猫は『ニャア』と鳴く。
「うん。そうだね」
すると耀は誰と話していたのか、そんな言葉を呟く。
それはまだこの場にいる誰も聞いたことがない、優しさのこもった声だった。
おや? とダンテが疑問に思ったところで、飛鳥は耀の言葉に反応した。
「あら、何か言った?」
「…………。別に」
だが、耀は先ほどとは打って変わって素気ない返事をする。
少し残念そうな表情をする飛鳥だったが、それ以上は何も追求せずに目の前で賑わう噴水広場へと目を向けた。
そこには白く清潔感の漂うカフェテリアがいくつもあり、多くの人がそこで談笑している。
ちょうどいいだろう。ここいらでティータイムと洒落込むのも悪くない。
「おすすめのお店はあるかしら?」
「す、すいません。段取りは黒ウサギに任せていたので…………よかったらお好きな店を選んでください」
「それは太っ腹なことね……じゃあ、あそこにしましょう」
四人と一匹は身近にあった六本傷″の旗を掲げるカフェテラスに座ることにした。
飛鳥、耀、ジンはそこに置いてあった席へと行儀よく座る。
だが普段からの習慣で、ついダンテは足をテーブルの上にドカッと乗せてしまった。
ジンはダンテの粗暴な態度にポカンとし、飛鳥と耀はジト目で彼を睨みつける。
うっかりしてたというようにダンテは足を下ろした。
「悪いな、いつもの癖なんだ」
「……あなたって人は本当に……いえ、もういいわ……」
特に悪びれる様子もなく、ダンテは三人に告げる。
飛鳥もあきれ果ててしまったのか、ダンテに何も言わずにため息を吐く。
そんなやり取りをしていると、店の
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