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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission3・@ ~Community of No Name~
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あら、それは残念。もう彼はゲームオーバー?」
「ゲーム参加前にゲームオーバー? ……斬新」
「全くだ、最高に面白いジョークだな」
「まっ――――――――――――たく面白くありませんッ!!」

 ジンはどれだけ十六夜が危険なことをしているのかを伝えたいようなのだが、招かれた問題児三人はそれを聞いても肩をすくめるか、楽しそうにケタケタと笑うだけだ。
 もうなんなのだろうか、この人たちは。
 黒ウサギはため息を吐きつつ立ち上がると、ジンに話しかける。

「はあ…………ジン坊っちゃん、申し訳ありませんが、御三人方のご案内をお願いしてもよろしいでしょうか?」
「わかった。黒ウサギはどうする?」
「問題児を捕まえに参ります。事のついでに――――箱庭の貴族″と謳われるこのウサギを馬鹿にしたことを、骨の髄まで後悔させてやります!」

 悲しみから立ち上がった黒ウサギは、目に見えるほど濃厚な怒りのオーラを全身から噴出させる。すると艶のある黒い髪が淡い緋色に変わる。
 それを見たダンテは興味深そうに黒ウサギを眺めていた。

「へぇ、黒い髪もなかなかだがその色もグッとくるね」
「黙らっしゃい! ダンテさんも同罪です、覚悟しておくのですよ!」
「HA-HA! 覚悟って何だ、告白される覚悟でもしとけってのか!? いいね、だとしたら最高だ!!」
「〜〜〜〜ッ!! 一刻ほどで戻ります、皆様はゆっくりと箱庭ライフをご堪能ございませ!」

 何を言ってもそのふざけた調子を崩さないダンテに激怒しながらも、黒ウサギは伝えるべきことはちゃんと丁寧語で伝え、文字通り『とび跳ねて』いった。
 その速度はさながら弾丸であり、あっという間に彼女はダンテ達の視界から姿を消す。
 それを愉快そうに眺めているダンテを、飛鳥と耀は冷めた目で見つめる。

「…………悉く下劣ね、あなた」
「最低」
「おやおや、素直じゃないなお嬢様方は……にしても、箱庭のウサギってのは随分速く跳べるんだな」
「ウサギ達は箱庭の創始者の眷属。力もそうですが、様々なギフトの他に特殊な権限も持ち合わせた貴種です。彼女なら余程の幻獣と出くわさない限り大丈夫だと思うのですが……」

 なるほどね、とダンテは少し納得したように頷いた。
 最初のドジな登場から、あの人物が本当に俺たち問題児を召喚したのかと思っていたのだが、力は確かにあるらしい。修羅神仏が存在するようなこの世界を創ったヤツの従者というのなら、さぞかし絶大な能力を誇っているのだろう。
 戦ってみたい相手が一人増えたな、と考えていたところで、飛鳥が提案をする。

「黒ウサギも堪能くださいと言っていたし、お言葉に甘えて先に入ることにしましょう。エスコートはあなたがしてくれるのかしら?」
「あ、はい。よろしくお願いします
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