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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission3・@ ~Community of No Name~
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にするのがとても面倒で、しかも実力が高いときたものだからダンテも苦戦を強いられることとなった。
 しかし激闘の末に屈服させた結果、ダンテはドッペルゲンガーを己の手足として使役することができるようになったのだ。
 それにより自身の分身を生み出して戦うことを初めとして、ダンテの魔力を供給することで光という弱点を克服しているから今のように別の誰かへと変化させることもできる。
 まぁ後者の場合はダンテ自身が近くにいて操作しなければならない上に、新たな欠点が今こうして露呈したわけなのだが……

「え、え、え? あ、あの、十六夜さんは!?」
「イザヨイならとっくに世界の果て目指して行っちまったぞ」
「ええ!? じゃ、じゃあ今の十六夜さんは……偽物!?」
「That’s right♪(正解♪)」

 黒ウサギが戸惑いながら訪ねてくるのを、ダンテは笑いを必死に堪えながら歌うように応える。

「なんで止めてくれなかったんですか!?」
「止めてくれるなよ″と言われたからな」
「ならどうして教えてくれなかったのですか!?」
「黒ウサギには言うなよ″って言われたからな」
「嘘です、絶対嘘です! あなた面白くなりそうだから黙っていただけでしょう!?」
「おや光栄だね、もう俺のことをそこまで理解されてるとはな。そんなに俺は魅力的か?」

 黒ウサギはガクリ、と前のめりに倒れる。
 どれほど質問しても、満足な返答を得るどころかこちらが一方的に錯乱させられるだけの状況に黒ウサギは頭が痛くなってきた。
 本当に黒ウサギはこの銀髪の男が苦手だ。これから上手く付き合っていけるかどうか不安でたまらない。
 それに十六夜も十六夜だ、無断で勝手に箱庭の世界をうろつこうとするだなんて。幸い発覚が早かったからここからそう遠く離れた場所にはいないだろうし、目的地もわかっているのだからきっとすぐに見つかると――

(……え? 今ダンテさん、十六夜さんがどこに行ったと言って……!?)

 だが、少し遅れて黒ウサギは気づいた。
 ダンテは今、とんでもないことを言っていなかったか?
 『十六夜は、世界の果てに向かって行った』と。
 信じたくない。本当に信じたくない。
 しかしこれが真実だとすると、これはとんでもなくまずい状況になってしまったことになる。

「た、大変です! 世界の果て″にはギフトゲームのために野放しにされている幻獣が!」

 黒ウサギよりも早く、ジンという少年は事の重大さに気が付いたらしい。
 慌てた様子で叫ぶジンの言葉に、ダンテ達は首を傾げた。

「幻獣?」
「は、はい! ギフトを持った獣を指す言葉で、特に世界の果て″付近には強力なギフトを持った者がいます。出くわせば最後、とても人間では太刀打ちできません!」

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