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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission2 ~新世界~
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不意に、十六夜がダンテに言葉をかけた。
先ほどから様子が急変した友人を目の当たりにすれば、誰でもそれは気にするものだろう。
やがてダンテは顔をあげると、十六夜を見て、
「……わりぃ。気が変わった。一人で行っといてくれるか?」
「えっ?」
そう言い放った。
十六夜からしてみれば、さっきまでノリノリだったというのに突然断られたものだから驚きだろう。
しかしダンテは、これまで十六夜に見せたことのないような真剣なまなざしで彼を見据えた。
それを見た十六夜も、何かがあったのだろうと推測する。
「安心しろ。俺の裏ワザをお前に使わせといてやる。バレやしねぇよ」
「……わかったよ。ま、気が変わったらすぐにでもこっちこいや。早くしねぇと見せ場は全部もらっちまうぜ?」
十六夜は、何も詮索することなくダンテの言葉を受け入れた。
そのまま十六夜は凄まじい速度で走りだし、数瞬後にはもう点のように小さくなり、やがて見えなくなった。
(……いったいどこのどいつだ? 俺に『だけ向けて』敵意を剥きだしてくるヤツねぇ……普通に考えりゃあ、クソッタレの悪魔どもなんだろうが……)
もう、殺意は感じられない。
だが、それはとても奇妙なことだ。
ダンテはまだこの世界に来て間もない。ほんの数時間しか、ここへとやってきてから時間が経っていないのだ。
なのに敵意を向けてきたそいつはダンテが来るのをまるで予知していたかのように、自らの存在をアピールしてきた。
いったい、誰がどうやって?
そして、何のために?
(……どっちにしろ、こいつはまた面白くなってきやがったなぁ……)
本当に、この世界は退屈しない。
これから先で相まみえるであろうその強敵に、ダンテは胸躍らせた。
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