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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission2 ~新世界~
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くさんの面白いものがあるに違いない。
こんな都市(だよな?)近くなんかとは全く違った、素晴らしい景観や遊戯があるのだろう。
そう思うと、ここからさっさと飛び出したくて仕方がない。
そんなことを考えていると、背後から十六夜がダンテに声をかけてきた。
「なぁダンテ……世界の果てまで行ってみねぇか?」
そう言うと十六夜は無邪気で輝かしいほどの笑みを浮かべ、期待の眼差しをダンテに向ける。
するとダンテも待ってましたとばかりに口を横に広げ、さっそくヒソヒソ話を二人ですることとなった。
ついさっき会ったばかりとは思えない程の意気投合ぶりである。
その様子をしっかりと見ていた飛鳥と耀は、面倒なことに巻き込まれたくないためか最初から無視を決め込んでいた。二人にとってそれはむしろありがたかったが。
「(よぉ、やっぱりおまえも行きたいと思うか?)」
「(当たり前だろ? 見たこともない新世界に、神様や悪魔までいると来たもんだ。そんな面白おかしい不思議世界を探検したいって思うのは、男なら誰でもそうだろ?)」
「(同感だね。やっぱり俺はおまえが好きだわ。飛鳥や耀はともかく、おまえとはこれからもよくやってけるよ、絶対)」
「(OK, brother, Let’s play and enjoy.(いいぜ兄弟。思いっきり楽しもうや))」
「(Why not?(もちろん))」
堪え切れず、声を出して笑ってしまうダンテと十六夜。
振り返り、どうしたのかと訊ねる黒ウサギだったが、二人はまた同じタイミングで「「なんでもない」」と返事をする。
訝しげな表情を浮かべる黒ウサギだったが、とにかくコミュニティへと皆を招くことを優先したいのかそのまま先導を再開した。
「(で、どうする? このまま抜けてもいいが、今のでちょいと疑われたかもよ)」
「(俺は問題ない。裏ワザがあるんでね、このまま何の疑いもなくあいつは進んでくれるよ)」
「(なにそれ、超気になる。教えてくれよ)」
「(悪いな兄弟、こいつは俺だけの秘密兵器だ)」
「(チクショウ、ずりぃな全く……まぁいいや、とにかく行こうぜ、善は急げだ)」
善ではなく、思いっきり悪なのだが、そんなところはダンテもツッコミはしない。
ダンテも十六夜も、そのまま黒ウサギの目を盗んで抜け出そうとした。
そのときだった。
ゾクッ、と。
(ッ!?)
突然の悪寒に襲われ、ダンテの全身が、大きく震える。
どこからか、自分に向けて殺意が放たれたのだ。
それはまるで剣のように鋭く、そして冷たい気配。
明らかな強者が、ダンテに自身の存在を示すべく敵意を放ったのだ。
思わずダンテは身体がこわばり、その場で立ち尽くす。
「……ダンテ?」
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