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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission2 ~新世界~
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付いた黒ウサギは、構えるように聞き返す。
「……どういった質問です? ルールですか? ゲームそのものですか?」
「そんなものはどうでもいい。腹の底からどうでもいいぜ、黒ウサギ。ここでオマエに向かってルールを問いただしたところで何かが変わるわけじゃねぇんだ。世界のルールを変えようとするのは革命家の仕事であって、プレイヤーの仕事じゃねぇ。俺が聞きたいのは…………たった一つ、手紙に書いてあったことだけだ」
十六夜は、視線を黒ウサギから外すと飛鳥、耀、続いてダンテと他の者を見回し、巨大な天幕によって覆われた都市に向ける。
彼は何もかもを見下すような視線で一言、
「この世界は…………面白いか?」
「――――――――――」
他の三人も、無言で返事を待つ。
それも当然であろう。なにせ彼らを呼んだ手紙には、こう書かれていたのだから。
『家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨てて箱庭に来い』と。
それに見合うだけの催し物があるのかどうかこそ、その場にいる三人にとって一番大事なことだった。
まぁダンテ自身は、やがてはこの世界から離れなければならないということを考えていた。彼は自分の世界である人界を悪魔から守るという信念があるし、あそこには父スパーダが残した最強の魔剣だって残っている。そうそうここで暇つぶしを続けているわけにもいかないだろう。
とはいっても、やはりこの世界がとても刺激的で、彼にとって魅力が豊富な場所であるということに変わりはない。
それに、黒ウサギの説明によればここには悪魔もいる。
何かしら、彼の出番となることが……もしかしたら、あるかもしれないのだ。
それだけではない。ひょっとしたら……彼の父親のことも。ここで、知ることができるかもしれない。
それだけでもここにいる価値はある。
あとは、黒ウサギの返答次第だ。
やがて、黒ウサギは重い口を開くと、
「――――――YES。『ギフトゲーム』は人を超えた者達だけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外の世界よりも格段に面白いと、黒ウサギは保証いたします♪」
ハッキリと。そう、言い切った。
***********
「ふう……しかし、ちょいとまた遠いなこりゃ」
ダンテ達は黒ウサギの導きのもと、彼女が所属するコミュニティを目指して歩いていた。
周りを見渡せば、どれもこれも彼の好奇心を刺激するようなものばかりで、全く飽きない。それはどうやら他の者達も同じだったようで、ひっきりなしに全員が首と目を動かしていた。
だが、そうしているうちにダンテの中ではもう一つの欲求が大きくなっていく。
(ああ……世界の果てとやらにまで、ここいらを探検したいもんだな!)
きっと、彼が上空で見た世界の果てにはもっとた
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