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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission2 ~新世界~
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「YES! 異世界から呼び出されたギフト保持者は箱庭で生活するにあたって、数多とある゛コミュニティ″に必ず所属していただきます♪」
「嫌だね」
「属していただきます! そして『ギフトゲーム』の勝者はゲームの゛主催者ホスト″が提示した賞品をゲットできるというとってもシンプルな構造になっております」
「…………主催者″って誰?」
「様々ですね、暇を持て余した修羅神仏が人を試すための試練と称して開催されるゲームもあれば、コミュニティの力を誇示するために独自開催するグループもございます。特徴として、前者は自由参加が多いですが主催者″が修羅神仏なだけあって凶悪かつ難解なものが多く、命の危険もあるでしょう。しかし、見返りは大きいです。主催者″次第ですが、新たな恩恵ギフト″を手にすることも夢ではありません」

 ヒュウ♪ と口笛を吹き、嬉しそうに身体を揺さぶるダンテ。

「そいつは楽しみだな。スリリングで楽しいゲームに、新しい力も手に入るってか……おお、わりぃわりぃ。続けてくれ」

 説明の途中であったということもあって、飛鳥や耀からジト目で見られたダンテは黒ウサギに説明の続きを促す。
 それに従い、黒ウサギは中断させていた説明を再開した。

「それでは説明に戻ります。後者は参加のためにチップを用意する必要があります。参加者が敗退すればそれらはすべて主催者″のコミュニティに寄贈されるシステムです」
「後者は結構俗物ね……チップには何を?」
「それも様々ですね。金品・土地・利権・名誉・人間……そしてギフトを賭けあうことも可能です。新たな才能を他人から奪えばより高度なギフトゲームに挑むことも可能でしょう。ただし、ギフトを賭けた戦いに負ければ当然――ご自身の才能も失われるのであしからず」

 黒ウサギは、愛嬌たっぷりの笑顔に黒い影を見せる。
 挑発ともとれるその笑顔を見てダンテもニヤリと笑うが、同じく挑発的な声音で飛鳥が問う。

「そう。なら最後にもう一つだけ質問させてもらっていいかしら?」
「どうぞどうぞ♪」
「ゲームそのものはどうやったら始められるの?」
「コミュニティ同士のゲームを除けば、それぞれの期日内に登録していただければOK! 商店街でも商店が小規模のゲームを開催しているのでよかったら参加していってくださいな」

 飛鳥は黒ウサギの発言に片眉をピクリとあげる。

「……つまり『ギフトゲーム』とはこの世界の法そのもの、と考えてもいいのかしら?」

 お? と驚く黒ウサギ。
 一部であるとはいえこの段階でもう新世界の核心を理解するとは、なかなかに頭の回転が速いようだ。
 問題児であるにしても、これは評価できるところだろう。

「ふふん? 中々鋭いですね。しかしそれは八割方正解の二割間違いです
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