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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission2 ~新世界~
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「――あ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス」
「学級崩壊か。いいね、ウサギちゃんみたいな先生がいたら真っ先に俺が口説いちまうな。相当愉快な学校になりそうだ」
「そんなことはいいからさっさと話を続けさせようぜダンテ」
「おっと、わりぃなイザヨイ」
なんとかして話を聞いてもらう状況を作り出すことに成功した黒ウサギだったが、そのために使った労力と時間は馬鹿にならないものだった。
問題児などという枠にこの者達は当てはまらない。超超超超問題児だ。
特に十六夜という名の少年とダンテという銀髪の男は、その中でもトップクラス。エリートの道を我が物顔で真っ直ぐつっ走っている。
これから先のことを思うと頭が痛くなってくるが、黒ウサギは自分を叱責してなんとか気持ちを切り替えた。
「それではいいですか、御四人方。定例文で言いますよ? 言いますよ? さあ言います! ようこそ、゛箱庭の世界″へ! 我々は御四人方にギフトを与えられた者達だけが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼントさせていただこうかと召喚いたしました!」
まるでどこかのテーマパークの入口で行われるアナウンスのように、黒ウサギはダンテ達に向かって言った。
「ギフトゲーム?」
「そうです! 既に気づいていらっしゃるでしょうが、御四人方は皆、普通の人間ではございません! その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。『ギフトゲーム』はその゛恩恵″を用いて競い合う為のゲーム。そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できるために造られたステージなのでございますよ!」
説明とともに、箱庭をアピールするために両手を広げる黒ウサギ。
そのとき、『悪魔』という言葉を聞いたダンテの表情が一瞬だけ変わったのを、黒ウサギは見逃さなかった。
やはり彼は何かしら『悪魔』と縁のある人物であるらしい。その気配などから推測してみたところ、おそらくは悪魔から何らかの力を授かった者であるだとかで何らかの関係を持っているのだろう。
しかし、黒ウサギはそんなことを考えている素振りなど一切見せなかった。
ダンテ一人のことを気にしているだけの余裕はこちらもないし、そんなことよりも優先すべきことというものがあるのだから。
(まぁ、我々のコミュニティに誘うことができれば、そこらへんのことも差し支えなければ教えてもらいましょうか)
そこで飛鳥が質問をすべく挙手をしたので、「どうぞ!」と発言の許可を与える。
「まず初歩的な質問からしていい? あなたのいう゛我々″とは、あなたを含めた誰かなの?」
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