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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission1 ~遭遇~
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らへ姿を現してくれる様子は一向にない。
それはつまり、自分たちが監視者の存在を察知できるのか試しているのか、それとも……あんまり考えたくはないが、出るタイミングを逃しっぱなしにしてしまっているがためなのか……
まあ、どっちでもいい。とりあえずはご出演願うとしよう。
「さて、と……これからのことについてなんだが……ん?」
と、ダンテが監視者の存在についてこれから言い出そうとしていた、そのときだった。
彼は目の端で、上空から何かが落ちてきているのを見つける。
三つの何かが太陽の光に照らされ輝いているが……
「ん? なんだあれ?」
「あら、なにかしら?」
「……金属?」
どうやら十六夜たちもそれを視認したらしい。
いったい何なのかと、ダンテも目を凝らしてみたが……
「――あー、ありゃあ……」
ダンテはもうわかった。
というより、この場にいる者の中であれを知っている者はダンテしかいない。
何しろそれは、多くの悪魔たちを狩ってきたダンテの相棒なのだから。
(つーか、あれも巻き込まれてたってのか……)
二つは、ダンテが愛用する二丁の巨大な片手拳銃。
もう一つは、父スパーダが彼に残した形見にして、魔剣。
魔剣リベリオンと、二丁拳銃エボニー&アイボリーが、空から落ちてきたのだ。
「なんだありゃ?」
「剣と……銃?」
「……あの剣……不気味……」
十六夜たちも、その姿が見えてきたようだ。
耀に至っては、どうやらリベリオンの柄にある髑髏の装飾も見えているらしい。この少年たちはとんでもない視力の持ち主のようだ。
やがて魔剣と二丁拳銃は空から重力の影響を受けて、凄まじいスピードで落下してくると、
「「「「あ」」」」
ズドォッ!!
バコッバコッ!!
「あいたっ!!」
監視者のいる茂みのところに、直撃した。
*****
「や、やだなぁ御四人様方。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?」
「なんつーか、マヌケだな。ろくに身を隠すこともできてない上に落下物に当たるとか」
「なんだ、あなたも気づいていたの?」
「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ? そっちの猫を抱いてる奴も気づいていたんだろ?」
「風上に立たれたら嫌でもわかる」
「…………へぇ? 面白いなお前。で、ダンテは?」
「ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます」
「あんなかわいい娘に注目されて気づけないんじゃあ、男失格だぜ? いつ俺に告白しに来てくれるのかって待ち焦がれてたとこだ」
「ヤハハ、確かにな! にしてもあいつ、よく助かったな。銃には当たっても剣はスレスレのとこに落ちたみたいだし」
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