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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission1 ~遭遇~
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へと注目するのだが、少々訝しげな表情をされた。
「おいおい、男はともかく美少女二人に見つめられると照れるぜ。いくら俺がいい男だからってな」
「……いい男なのは認めるけど、服装については悪趣味の一言ね」
「同感」
そんなことなど全く気にすることなくジョークを飛ばすダンテ。
飛鳥と耀が指摘したのは、ダンテのその姿だ。
それもそうだろう。本来なら何かしらの下着を着てしかるべきだというのに、ダンテは裸の上にコートを羽織っているのだから。女性にしてみれば、なかなか目のやり場に困るところがある。
とはいえそんな破天荒で、しかもかなり派手な真紅のコートを着ているというのにどこか似合っているのも否定できず、そこが少し悔しい二人。
「ヤハハハハハ、あんた面白いな。見たところ外国人みたいなんだが、いい性格してるぜ全く。名前はなんつーんだ?」
「お前もな、イザヨイ。なかなかにクールでクレイジーなところが気に入ったぜ、お前とは気が合いそうだ。英語も喋れるってんならもう言うこともねぇよ……さてと、自己紹介だっけ? 俺の名前はダンテ。俺については取扱説明書なんかじゃなく、熱いラブレターの一つでも送らせてもらうぜ、レディーズ?」
どうやらお互いに快楽主義者であるというところで共感し、互いをさっそく気に入り始めたらしい。
ダンテは十六夜から久遠と耀の方へと向き直ると、仰々しくお辞儀をしながらの挨拶を行った。
「じゃあそうなったら気持ちだけでももらっておくわね。返事についてはその時までおあずけよ」
「私も同じ。もらえたら嬉しくはあるけど」
「そいつはいいね、グッときた! 楽しみにしといてくれよ」
ダンテの軽口を、少女二人は受け流す。
ノリにのってきたダンテはますます面白くて、気分が高揚してきた。
そんなダンテの挙動を面白く感じたのか、飛鳥も耀もふふっと上品にほほ笑んでいる。
だが、ふとあることを疑問に感じた十六夜がそこで口を開く。
「ちょっと待て、英語も喋れるだとダンテ? なんでそんなのわかるんだ?」
「……ん? なんかおかしいことでも言ったか? さっきからずっとお前ら英語で喋ってるじゃねーか」
なんでもないようにそんなことを言ってみるダンテだが、その言葉を聞いて十六夜はますますわからないというように首をかしげる。
「なに言ってんだ? 俺たちは日本語しか喋ってないんだぜ?」
「……What?(なんだって?)」
そう十六夜に指摘され、ダンテは少し驚いた。
それもそのはず。彼はさっきからずっと英語を使って三人と話をしていたのである。
しかし彼らは全員日本語でダンテと意思疎通をしていたというのだ。全く異なる言語を使っていたというのに、ダンテには彼らの言いたいことがすべて理解で
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