幕間 マルシアと妖精
5幕
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フェイのおでこがエルの膝に凭れかかる。
「〈妖精〉はエレンピオスの兵器。エライ人がたくさん〈妖精〉を欲しがった。でも、マルシアのおばちゃんはちがった。ちがったの」
だけど、とフェイは胸の上で重ねた手を解いた。
「今のエリーゼには言えない。今のエリーゼ、ちょっと前のわたしとおんなじだもん。自分の思い通りにならないのがくやしくて、にくらしくて、とにかく近くの相手を一番傷つけるコトバで攻撃しないでいられない。わたしがミラにお姉ちゃんを奪られたくなくて、そうしたみたいに」
フェイはエルの膝に深く頭を預けた。
「エリーゼも早く気づいてあげてほしい。〈ルナ〉はおばちゃんの一番優しい部分で出来てるんだから」
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