第四十四話 神都炎上
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で償わねばならない時がくるだろう・・・
キルティア教会直轄領神都ブルオミシェイスにて。
神都は悲惨な状態になっていた。
僧兵団の団員やキルティア教徒、避難民の死体がその辺に転がり、
避難民のテントには火がつけられ、黒い煙をあげている。
焦げ臭さと血の匂いが充満していた。
あまりの光景ににパンネロが気を失い、倒れかけたがヴァンに支えられた。
「あなたたちは・・・」
左腕を斬りおとされ、青白い顔した蹲っているキルティア教徒の男性が話しかけてきた。
「一体何があったのですか!?」
「アルケイディア帝国軍が、ここに、きたんだ。僧兵団、団長が・・・帝国、軍と交渉していると、いき・・・なり向こうのジャッ・・ジ達が剣を、抜いて・・・襲い掛かってきた」
そういうとその男は空を見ながら呟いた。
「神を恐れぬ愚か者共に裁きあれ・・・ファーラム」
言い切るとその男はまるで糸が切れたように倒れ、絶命した。
「おい、あんたら!!」
避難民の人がセア達の方を見て叫んだ。
「なんだ?」
「あんたらも早くここを離れたほうがいい!!まだ神殿の方にジャッジ共が残っているみたいだ!巻き添えを食らうやもしれん。早く逃げるんだ!!」
「まて、神殿にはまだジャッジがいるのか?」
「そうだ!俺たちは家族を連れてヲルバにでも紛れ込むつもりだ!!悪い事はいわん!早く逃げい!!」
避難民はバルフレアにそういうと家族を連れてパラミナ大峡谷に出て行った。
セア達はまだジャッジが神殿にいるということで神殿の方に向かった。
途中で凄惨な光景も目の当たりにした。
槍で貫かれて息絶えた僧兵。死んだ親の横で泣き叫ぶ子ども達。
家族と離れ離れになり、探している人物。
火傷をして呻きながら這いずり回る避難民。
帝国軍に視認されまいと大きい窪みに逃げ、その後から逃げてきた避難民の重さで圧死した死体。
まるで戦場だとセアは思った。
神殿の入り口に入るとキルティア教徒が話しかけてきた。
「あなたたちはご無事でしたか!」
「ええ、ところでまだジャッジが神殿に居ると聞いたのですが」
「光明の間で大僧正がジャッジを説得なさっているはずです」
「大僧正がジャッジと一緒に!?なら尚更です!!」
「やめてください!あのジャッジは・・・」
「どうしたのです?」
「あのジャッジは化物です・・・」
キルティア教徒はそう言うと光明の間に入る入り口にある広間を見た。。
アーシェもその教徒の視線を追うとそこには数十名の僧兵の死体が転がっていた。
「あのジャッジマスターはこれだけの数を一撃で・・・!」
そこまで言うと教徒は膝を就き、泣き始めた。
そのジャッジが僧兵を殺す瞬間を思い出したのか酷く震えている。
ン・
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