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不老不死の暴君
第四十二話 千年神戦争
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主として外の世界に行くことを願い、
死の天使ザルエラは天を呪う者たちに魂を侵されてしまい、
不浄王キュクレインは神々が己を汚れを吸う存在として生み出したことに
断罪の暴君ゼロムスは人を断罪する時の快感に心を奪われ、
審判の霊樹エクスデスは審判者として心を無にしてきた結果、世界を無に返そうとし、
輪廻王カオスは世の中にはびこる混沌の渦に巻き込まれ、
このようにして変わってしまった彼らは聖天使アルテマを盟主として神々に反旗を翻した。
この時に聖天使アルテマに従った異形者達を俗に闇の異形者という。
神々と闇の異形者達は争いは1000年もの長い時間に及んだ。
この戦争を千年神戦争と呼ぶ。
最終的に闇の異形者達に勝利した神々は彼らに獣印を刻み、封じた。
その後、人に失望して神々は楽園を海の底に沈めて姿を消した。
こうして神の時代は終焉を告げ、現在のように血で血を洗う力の時代を迎えることになる。

「これが俺の知っている御伽噺の内容ですね」
「獣印というのがン・モゥ族の伝承にある魂がミストに繋がれた事かしらね」
「さぁ、今のところ御伽噺に登場した魔人と背徳の皇帝は実在したってことくらいしかわからん」

セアは首を振りながらそう言った。

「そんなわかんないことよりさ、早く奥の部屋に行って【覇王の剣】をとったほうがいいんじゃない?」

ヴァンの言葉に全員が思考を中断する。
そしてヴァンの方を全員が見た。

「な、なんだよ?」
「とりあえず馬鹿弟子の言うとおりだな。とっとと【覇王の剣】を持って神都に戻ろう」

セアはそう言うと奥の扉を開き、入っていった。
他の全員もそれに続いた。
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