第四十・五話 ケルオン派遣軍
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ゃなきゃこんなに面白そうな笑みを浮かべてるはずがねぇと言いたかった。
しかし仮にも上官が説明しろと言っているので仕方なしに説明する。
「最近、やけに暴動の数が減っていることです」
「それは喜ばしい事態だろ。卿達の努力の賜物ではないか」
「そうですか。ここ最近で潰した反乱組織はあまり無いはずですがね」
「では、どうなっていると卿は考えるのだ?」
「ロザリアからの支援が途絶えた。もしくは反乱組織が結集して大規模な反乱を画策している。私は後者の可能性が高いと踏んでいます」
「何故だ?」
「閣下はご存知ですかビュエルバの侯爵のことを・・・」
「ああ、確か病にかかり療養の為にビュエルバを離れているらしいな。早く病を治してビュエルバに戻りたいことだろうな」
「心にもないことを言わないでください。先日捕らえた反乱兵達から侯爵の名前が出ているんですよ!」
「なんと!恐れ多くも一国の主の名前を出すとはなんと不届きな輩だ」
「あなた絶対にふざけているでしょう?」
「何を言っているのだね?グレイス君・・・・そんな分かりきっている事は聞くな」
「やっぱりですか!? いい加減にしてくださいよ!! 兵の一部が閣下を頼りないなどと言い出しているのですから!!!」
「なんと・・・ならば卿の時以外の時はふざけずに対応しよう」
「私の時もまともに対応しろ!このハゲ!!!」
「うん」
「え〜と話を戻しますが・・・・何処まで話しましたっけ?」
「ああ、オンドール侯の話が反乱兵から聞けたところまでだな」
「そうでした。それで―――」
「反乱組織がオンドール侯の下、集結して我がアルケイディアに対して反乱を起こす。場所は恐らくだがダルマスカの何処かだろうな。亡きダルマスカ王ラミナスとオンドール候は盟友だ。ダルマスカ再興を望む者達にとっては頼りやすいし、我が国の弱体化を望む反乱組織も支援するだろう。そして我が国と反乱軍の戦いが始まれば、国境に軍を集結させているロザリアは美味しいところをつまみ食いしようとダルマスカ保護とか適当な名目を大儀に参戦してくるというわけか」
「・・・やっぱりわかってたんですね?」
「さっきも言ったがそんな分かりきっていることは聞くな。それにまともに対応しろと言ったのは卿ではないか」
「はぁ・・・。もういいです」
グレイスは満面の笑みを浮かべているピクシウス卿にそう言った。
グレイスはピクシウス卿と別れると自分が指揮する第2艦隊の旗艦ネメシスに乗り込んだ。
どういうわけか第12艦隊を歓迎する式典を開くとピクシウス卿が言い出したのだ。
第12艦隊はケルオン大陸に寄るだけでそのまま北西に進みラバナスタに向かう予定なのにだ。
ここにはピクシウス卿の思惑があり、しばらく最新の戦闘機ばかりの第12艦隊が停泊すると思わ
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