第三十九話 ミリアム遺跡
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える偉大な大僧正に認められたとはいえ【試練】というのがミリアム遺跡の仕掛けのことを指しているなら【覇王の剣】を手に入れるよりまえに俺達は【試練】をうけることになる」
「それはあくまでレイスウォールの時の話だろ?順番は別にどうでもいいんじゃねぇか?」
「・・・なら【神】が大僧正のことを指すとは考えにくい」
「なんでだ?」
「覇王は元を辿ればバレンディア大陸に存在した小国の貴族だ。その頃はまだ飛空挺もなかった筈だし位置的にキルティア教会と覇王になる前に接触を持つのは無理があるだろう」
「なるほどな」
実際にはレイスウォールはバレンディアの小国の貴族だが、十代の頃は遊歴をしていた為バレンディア大陸に居なかったというのは今の時代の人間は知らない。
尤も二十代前半で反乱を起こし国のトップに立ったレイスウォールが遊歴をしていたなど考えられなかったので当時ですら遊歴中のレイスウォールに会ったことのある人間を除き知らないのだが。
「とりあえずこの遺跡にある【覇王の剣】を手に入れるのが先だろ。後のことはそれからでいいじゃん」
ヴァンはそう言うとパンネロの手を取って遺跡の入り口の方に走っていった。
その様子を見てアーシェはため息をついた。
「まぁ馬鹿弟子の言うことも一理あるか。道すがら僧兵団団長に聞いた話では遺跡内部は700年前から手付かずらしいから罠が盛りだくさんだろうな」
「レイスウォール王墓みたいってわけか。ったくめんどうだな」
「でも宝がある可能性もあるぞ?」
「覇王の財宝みたいなオチなら何も無いほうがいいがな」
「まったくだ」
そう言って他の4人も遺跡に入っていった。
「・・・・・・・」
セアは遺跡の一室で10体の動く石像に囲まれていた。
石像の大きさは目測10Mくらいで右手に変な形の武器を持っている。
セアは石像の攻撃を避けながらここにくるまでの状況を思い出していた。
ミリアム遺跡に入ると王墓でも見たことのある古代装置が設置されていた。
特に何も考えずにヴァンはその古代装置に触れようとした。
だがそのときに
だがその古代装置にこう記されていたのだ。
【余と新たなる契約を望む者は、これに触れよ。
証をたずさえているならば、道を示さん
レイスウォール ここに記す】
証・・・考えるまでもなく王家の証のことだろう。
そして装置に触れようとしているヴァンは【暁の断片】を持っていない。
そこまで考えが及ぶとセアはヴァンを蹴飛ばして古代装置を中心に描かれている魔方陣から出した。
だがすでにヴァンは古代装置に触れていたみたいで魔方陣が浮かび上がりセアは飛ばされた。
そして今の状況に至る。
「とりあえず今回の一件が終わったらあの馬鹿
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