第三十七・五話 暗殺劇
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「閣下。それはあまりに!」
「そうです。それに第13局に続き、第4局までジャッジマスターの地位が空位になるのもどうかと」
ヴェインの命にザルガバースとエイジスが諫言する。
だが2人の諫言はヴェインに黙殺された。
ガブラスは床に落ちていたドレイスの剣を取り、ドレイスの胸元に剣を向ける。
だが、共にラーサーを守ると誓い合った仲。
ガブラスの中に迷いが生じる。
「かまわん―――やれ―――」
ドレイスの弱々しい声を聞き、ガブラスはドレイスの顔を見る。
荒々しい息をしながらドレイスはガブラスに話しかける。
「生き延びて―――ラーサー様を、守って―――」
暫くガブラスは黙り込んだ後、呟いた。
「―――すまん」
「頼む―――」
ドレイスの返答を聞き、ガブラスは一気にドレイスの心臓を貫いた。
ドレイスは僅かに悲鳴をあげた後、絶命した。
その一部始終を見終ったヴェインは死んだグラミスの手を取り、誰にも聞こえないような声で呟いた。
「すべてはソリドールのために―――」
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