第三十三話 影
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マットがフランに近づき噛み付こうとする。
その様子を見たバルフレアが銃をティアマットに向けて撃った。
弾はティアマットにあたり、ティアマットはバルフレアの方に顔を向ける。
バッシュはティアマットに遠隔攻撃で牽制し、ラーサーとアーシェとパンネロを後方へと下がらせる。
ティアマットはバッシュの遠隔攻撃を受けながら{エアロ}の魔法を唱え、バッシュに向かって風の弾が襲い掛かる。
邪竜種が竜の中で最強と呼ばれる理由は幾つかあるがその中のひとつが魔法が使えることだ。
バッシュは風に軽く吹き飛ばされたものの受身をとって然程ダメージはなかった。
ティアマットが魔法を使った隙を突きヴァンが足元を斬りつけた。
ティアマットはヴァンを蹴り飛ばし、炎を吐くブレスを気絶したヴァンに向けて放つ。
ブレスの炎がヴァンに当たる前にセアがヴァンの右手を掴んで避け、ラーサー達の方に走る。
「ヴァンは大丈夫なんですか!?」
「落ち着けパンネロ。気を失ってるだけだ。ヴァンの治療を頼む」
「任せてください!」
そう言ってラーサーはハイポーションの入ったビンをヴァンにふりかけた。
すると傷が無くなり、ヴァンは目を覚ました。
ヴァンは少し呆然としていたが直ぐに正気を取り戻しセアに問いかける。
「あの輪竜どうすんだよ?」
「そうだな・・・とりあえず・・・」
セアはヴァンの耳を掴んで何か吹き込んだ。
少しヴァンの顔が青ざめたがセアは真剣そうな声で
「できるか?」
「もうヤケクソだ!やってやる!」
「俺はいい弟子を持ったな・・・じゃあいくぞ!」
そしてヴァンとセアはこちらに向かってきたティアマットに対して左右に分かれて斬りつける。
が、ティアマットはそれを無視してラーサー達狙って{エアロ}を唱える。
邪竜種には知性があり、それが邪竜種が竜の中で最強と呼ばれる理由のひとつでもある。
その為、後方にいるラーサー達が回復係だと思い先に始末した方がよいと考えたのだ。
{エアロ}の詠唱が終わり、ラーサー達目掛けて風の弾が襲った。
そしてその時にセアがヴァンを踏み台にしてティアマットの背中に乗り、首の部分に剣を突き刺した。
ティアマットは悲鳴をあげながら暴れ、背中からセアが落ちた。
そして暫くした後ティアマットは息絶え倒れた。
「おいおい・・・」
バルフレアはあまりに無茶苦茶な倒し方に呆れてそんな声を出した。
バッシュの方も呆然としている。
ラーサーは自分以外の回復係が傷を負っていることに気づき、慌てて回復薬をふりかけていた。
「なんとかなったな・・・大丈夫か馬鹿弟子?」
「な、なんとか・・・」
ヴァンは頭を抑えてそう言った。
セアが思いっきりヴァンの頭を踏みつけてティアマットの背中に飛び乗った為、首も痛め
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