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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二十四話
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わらないが、 ハンマーヘッドの片方が何かの噴射口に、その反対側がスパイクになっている。
「死にてぇ奴だけ……かかってこい!」
「なめやがってこのガキ!消し炭にしてやらァ!」
するとヴィータは右手でグラーフアイゼンを一旦構え直し、左腕を伸ばすと掌を天に向けた。そして人差し指から小指までの四本を二回しゃくる。『かかってこい』という挑発のサイン。
「ガキィ!」
「きたきた。アイゼン!カートリッジロード!」
「Jawohl.」
それを見て激情した数名の男たちが、鼻息荒くデバイスをかざして彼女に突撃する。するとグラーフアイゼンのハンマーヘッドの中心からカートリッジが一発排出された。それと同時に後部噴射口からフィンが回るような音が聞こえる。
「アタシらをこんだけ振り回しやがって……ただですむとか思ってんじゃねぇだろうな!アァ?」
「このガキィ……これで痛ぇ目くらいやがれ!」
挑発に乗った数名の魔導士がヴィータに魔力弾の雨をぶつける。しかし彼女は既に反撃の準備ができていた。
「行くぞアイゼン!ラケェェテン、ハンマァァァアアアア!」
後部噴射口から魔力による擬似推進剤のようなものが噴射され、回転しながら直線上に突撃していった。その勢いは凄まじく、集まってくる弾幕などものともせず、群がる襲撃者たちを砂嵐と同じように巻き上げながら吹き飛ばしていく。
「くっ、ハァ、ハァ……ほらほらどうしたァ?アタシの首盗ろうって奴はいねぇのかオイ!?」
全身から汗を吹き出しながらも、嗜虐的な笑みを浮かべて挑発する。今の彼女にあるのは騎士の誇りと、必ず守るという想い、そして戦闘における高揚感だった。まだ、彼女は止まらない。いや、止まれない。はやてのために、竜二のために、そして仲間達のためにも、ここで止まることは許されない。
「このガキィ……つけあがりやがって!」
「つけあがりもするってぇの。オメェらみんな弱ぇんだからよ」
そう言いつつもグラーフアイゼンに魔力カートリッジを装填していくヴィータ。絶好の隙のはずなのに、誰も仕掛けに行かないのは、彼女の持つオーラによる威圧感か。
「さぁて、あまり時間もねぇからな。そっちが来ねぇならこっちから行くぜ」
小さき騎士が今、襲撃者達に牙をむいた。
しかしそんなことが起こっていることなど知ったことではないとばかりに、フレディとビスカイトは戦いを止めない。いや、もう自分達だけでは止められない。互いが互いに付けた火は燃え上がって炎となり、鎮火する人間がいないとなれば、その炎は互いを消し炭にするまで燃え上がるのみ。
「どうしたどうした、そんなもんかよプロトンの騎士様よォ!」
音を超えた速度で繰り広げられる戦闘の衝撃からか、既に一帯から
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