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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二十四話
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…!?」

 アルフは立ち上がり、フェイトとシャマルは呆然と立ち尽くす。一体彼の身に何が起きているのか、それを知る術は今の彼女たちにはなかった。するとしばらくして現れたのはアスカ。竜二がまとっていたソードマスターモードでの参上である。

「アスカさん、竜二さんは大丈夫なんですか!?」
「ええ、手遅れになる前に『逆融合』に成功いたしました」
「逆融合……?」

 シャマルにはなんのことかわからなかったようだが、すぐそばにいたリインフォースには同じ融合機であるが故にハッとした顔をしていた。

「まさか、主を取り込んだというのですか、あなたは……?」

 逆融合とは本来のユニゾンの逆で、デバイスがメインとなってユニゾンすることを言う。本来今回のように術者が意識不明に陥った場合の緊急措置なのだが、これによって融合事故がおこる危険性がある。これこそが、時空管理局がユニゾンデバイスの研究開発をやめた理由にほかならないと言っても過言ではないだろう。

「ええ。ですが、それ以外にあの状態で取れる方法は、私には思いつきませんでした」
「……確かに。しかしそれでは主以上にあなたへの負担がかかるのでは?それに、主を治療するほどの魔力など今のあなたにあるのですか?」
「確かに、今の私にはこの状態を維持するだけで手一杯です。ですが忘れましたか?私は闇の書を打ち倒し、元の状態へと戻すためのバックアップのような存在なのです」 

 まるっきり話がわからないシャマルを無視してリインフォースが切り込んでいく。

「……まさかあなたにも、魔力蒐集機能があるというのですか?」
「その通りです。そしてここには、今だけですが蒐集できる魔力の残滓が大量に存在している」
「残滓からも収集できるなんて、一体どうやって?」

 リインフォースの知識では、例え蒐集能力があっても、問題はリンカーコアか、あるいは魔法攻撃がなければ蒐集はできないと確信している。しかしアスカは笑って済ませる。何もそんなことをせずとも、今だけ使える限定的な方法があると言ったのだ。

「ヒントというか答えは、なのはさんですよ」
「……はい?」

 そこを聞いてもリインフォースには全くわからない。もちろん隣のシャマルもさっぱり理解できていない。そんな二人を微笑みでいなすと、彼女は左手を高く掲げた。

「まぁ見てて下さい……収束開始。はぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああっ!」

 彼女にしては珍しく雄叫びをあげた。それと共に、彼女の左手に様々な色の魔力光が混ざって球を形作ると、見る間に大きくなっていく。

「な、こ、これは一体……!?」
「彼女、何をしようというの……?」

 圧迫するかと言わんばかりの威圧感が彼女たちを襲う。しかし、フェイトとアルフは察し
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