スーパーロボット大戦OG外伝
0540話
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これで俺に協力をして貰えると考えていいのか?」
「……私自身はアクセル、お前の力を認めよう。協力してもいいと思っている。だが、それにはこの戦いの前にも言ったが、お前達が修羅王様に勝てたらなと言う条件付きになるがな」
「そっちはいいのか? 随分と俺を疑っているようだが」
チラリ、と変わらず鋭い視線を向けているメイシスの方を見ると苦々しそうにだが、確実に頷く。
「アルティス様が決めた事だ。私はそれに従うのみ。……だが、1つ聞きたい。本当にお前達はアルティス様の病を治せるのか?」
鋭い視線から一変し、一筋の希望に縋るようにこちらを見てくるメイシス。
こんな所は、修羅と言うよりは恋する乙女って奴だな。
アルティスの方へと一瞬視線を向け、小さく頷く。
「お前達修羅は、戦闘ばかりを繰り返すその習性によって技術水準が以前よりも落ちている筈だ。轟級修羅神以上の修羅神を既に作れなくなっているのがその証拠だな。そしてそうなると当然それ以外の技術も同然だろう。だが、俺達の技術はお前達に比べると非常に高い。その証拠に、今まで幾人も不治の病だと判断されたり、そのままでは長く生きられなかった者達の治療に成功している。……実際にはアルティスの身体をきちんと診察してみないと正確な所は分からないが、それでも今より良くなるのはまず間違い無いだろう」
「……分かった、今はお前を信じよう。だがその言葉が嘘だった時……お前は氷の牢獄で永遠の時を過ごす事になると覚えておけ」
それだけ言うと、1歩後ろへと下がる。
「愛されているな」
「ふっ、私の生きる目的……その1つであるのは間違い無いな。フォルカの件もその1つではあるのだが、な」
小さく笑みを浮かべるアルティス。なるほど。既にフォルカは修羅を抜けてクロガネに身を寄せているのか。
惚気とも取れるその様子に苦笑を浮かべ、懐から取り出したように見せかけて携帯電話のような形に偽装された通信機を空間倉庫から取り出す。
「アルティス、これを受け取れ」
「……これは?」
「それがあれば、俺達と連絡が取れる。何かあったら連絡をしてこい」
「うむ。……お前達が修羅王様に勝てるのを期待して動かせて貰おう。とは言っても、私に従う者よりも修羅王様に従う者の方が多いのは事実だがな」
「ああ、頼む。……じゃあ、修羅王を倒した後にまた会おう。……あぁ、そうそう。アルコには気を付けろよ。いずれミザルの指示でお前の暗殺を狙ってくる筈だ」
そう言い、アルコに対する怒気に包まれたメイシスと小さく頷くアルティスを背に、ニーズヘッグに乗ってシロガネへと帰還するのだった。
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