スーパーロボット大戦OG外伝
0540話
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射。念動力によってその軌道を自由に曲げられるそのビームは、T-LINKシステムにより大きく弧を描きビーム砲の雨に耐えているマルディクトを迂回してその背後へと回り込み……そのまままっすぐにマルディクトへと襲い掛かる。
「ぬぅっ!」
ビーム砲の連続掃射を炎で防ぎつつも、次第次第にその炎を突破されて少しずつではあるが機体にダメージが蓄積している状況で、致命的ともいえる背後からのビームに気が付いたのはさすがに修羅王に次ぐ実力の持ち主か。……それが、俺の考えている戦闘の流れであるとしても、だ。
咄嗟に上半身を捻り背後から襲い掛かってきたビームを回避するマルディクト。だがその一瞬の隙に、俺はT-LINKシステムを通して右後方のヒュドラに組み込まれているメガ・バスターキャノンの照準を付け、そのトリガーを引く。
このメガ・バスターキャノンはニーズヘッグが持っている武器の中でもトップクラスの攻撃力を持っている。だがその分、ほんの数秒だが溜めの時間が必要なのだ。
「死にたくなければ、死に物狂いで回避しろ!」
殺してしまっては元も子もないこの状況。それだけをアルティスへと告げてメガ・バスターキャノンのトリガーを引く。
メガ・バスターキャノンがどれ程の攻撃力を持っているのかを本能的に察知したのだろう。マルディクトは大きく地を蹴り空中へとその身を逃がす……が、甘い。
轟っ!
空気その物を焼き尽くすかのようにして放たれた巨大なビームは、跳躍して空中へと逃げたマルディクトの下半身の後ろ足の先端部分を消滅させ、それでも少しも威力を落とす事無く海の方へと向かっていき、着弾。盛大な水柱を作りあげていた。
そしてアルティスが地面へと着地しつつも後ろ脚の先端が無い為にバランスを崩したその時。
「ファントムッ!」
ツイン・ドライブで急速にマルディクトへと近付きながら前方左右のヒュドラから合計16機のファントムを射出し、極限まで威力を落としたビーム――命中すれば衝撃を受けるがダメージは殆ど無い程度――をマルディクトへと連続して撃ち放つ。
そして体勢を立て直せないままに四方八方から、まるで殴りつけられているかのようなマルディクトへと接近し……
「グレイプニルの糸、発動!」
ヒュドラの先端からグレイプニルの糸を発動。そのままマルディクトの足や上半身を雁字搦めにする。そして駄目押し。
「アダマンハルパー、起動!」
騎乗槍の状態からいつもの大鎌の状態へと変化させ、その刃をマルディクトの胴体へと突きつける。同時にファントムはいつでもビームを放てるように周囲を浮遊し、ヒュドラからはランツェ・カノーネ2門、T.T.ランチャー、グラビトン・ランチャー、メガ・バスターキャノンのそれぞれの銃口、砲口がピタリと30mを越えるそ
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