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IF リリなの編 その1
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は旧支配者が一柱ダゴンが暴れている。

「なぜダゴンが?」

「君はあれを知っているのか?」

尋ねてきたのは見知らぬ少年だった。チラシを握っている所を見るとこの少年が呼び出したようだ。

「まあ知ってますよ。微妙に違う存在みたいですけど、姿形はほぼ一緒ですね。それで、僕を呼び出したのは貴方のようですが、僕の説明は要りますか?」

「いや、単刀直入に聞くがアレをどうにか出来るか?」

「まあダゴンに似ているだけなら問題無いですね。ですが代価の方は高く付きますよ」

「どれ位になる」

「そうですね。純金で3000kgと言った所ですね」

「なっ!?巫山戯ているのか!!」

「巫山戯てなんていませんよ。アレは低級とは言え、神の一柱ですから。並大抵の攻撃ではびくともしなかったでしょう?それを葬る事になるのですから、それ相応の代価は必要です」

「くっ、他の物ならどうなる」

「そうですねぇ、そこの白い少女と黒い少女にそれからはやて、三人が僕の眷属となるのなら十分ですね」

「「「眷属?」」」

「そう、簡単に言えば悪魔に転生して働くんだよ。メリットは今よりも強い力を簡単に得る事が出来る。それに寿命ももの凄く延びる。少なくとも1万年程度じゃあ寿命で死ぬ事は無い。他にも色々とあるけどそれは置いておこうか。デメリットは神に祈ったり、聖なる物に触れると激痛が走る。他にも悪魔としての生き方に縛られたりもするね」

「それは、ちょっと」

「嫌かな」

「なら、天使でも堕天使でも良いよ。メリットやデメリットもあまり変わらないよ。まあ天使だと堕天する可能性もあるけど、堕天使だとほぼデメリットはないね」

「それでもやっぱりなぁ」

「そうなると魂になるけど、死後の回収が難しいからこの場での回収になるよ。ちなみに魂の価値によって変わるから、どれだけとは言い難いね。まあ少なくともこの場に居る2人以上は必要になるね」

「巫山戯るな、そんなの許される訳無いだろう!!」

「若いねぇ。そんな君に素晴らしい情報を提供しよう。ダゴンを放っておけば一月かからずにこの星は朽ち果てるよ。それが嫌なら犠牲を覚悟しろ。旧支配者が居て対抗出来る者が居ない時点で数の問題だ。小を犠牲にして大を救うか、全滅するかの二択だ。旧支配者に対抗出来るのは旧支配者か旧神、あるいはそれらの力を扱える魔術師か、召還される前に封じるかのどれかだ。さあ、どうする?はやてのために魔力を奪われる位なら別に構わなかったけど、さすがに旧支配者とボランティアで戦うのは勘弁して欲しいね」

この会話の最中もダゴンは暴れ回っている。その影響で結界らしき物に罅が入り始めている。時間はそんなに残されていないだろうね。

「なあ、祐斗の兄ちゃん。もう少
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