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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
十字架を背負いし神意の執行者〜Predestination〜
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†††Sideレヴィヤタン†††

「なんでいるの?ですか・・・。まぁそれくらいなら話してもかまいませんね」

ベルゼブブの余裕。それも当然なこと。今のわたしは“力”の無いただの小娘に過ぎない。そんなわたしが、7体揃った“ペッカートゥム”相手に戦うなんて愚の骨頂だ。自殺行為の何物でもない。でも、だからと言って退くつもりはない。何故なら、そう、今のわたしには“ペッカートゥムの力”が無いだけだから。

(今こそルシリオンの言っていた使い時・・・なはず)

奥の手を使ってでも何とかして逃げる。もちろんルーテシアとアギトを連れて。でも姉妹たちには謝ることしか出来ない。さすがに全員連れて逃げることは不可能だ。

「あのとき、僕の中には六6つの“力”がありました」

救出と逃走の段取りを考えていると、ベルゼブブがそう語り始めた。

「6つの“力”・・・。そういうことか・・・!」

暴食の結界。色欲の操作。強欲の防衛。憤怒の拡散。怠惰の再生。傲慢の阻害。確かにそれだけあるなら大抵の事に対処できる。

「確かに僕は3rd・テスタメントの攻撃を受け、この体の9割を粉砕されました。実際、今こうして完全に復活するまでに、3ヵ月も掛かってしまいましたし。ですが、許されざる強欲たるマモンの“防衛”。許されざる怠惰たるべルフェゴールの“再生”。許されざる傲慢たるルシファーの“阻害”。そして、許されざる暴食たる僕の“結界”。それらのおかげで何とか生き残ることが出来たわけです」

「・・・そして、ずっと隠れていた、と・・・」

「あぁ、いいえ。あなたが破壊して回った界律干渉の紋様を復活させていました。実に大変でしたよ。ここミッドチルダ以外の世界に刻むのは。まったく、あなたが破壊してくれたおかげで、しわ寄せは全て僕に来たんです。あぁ、でも怒ってはいませんよ。確か結果オーライって言うのでしたか、こういうのは・・・?」

(ミッドチルダ以外に刻んだ!? だったらこの世界の界律はもう動いているはず・・・! ならシャルロッテとルシリオンも、守護神として動くはずだ!)

「さて。あぁ話もここまでですね」

「っ!」

(来る・・・!)

ルシリオンがわたしの核としてくれた“生定の宝玉”。その“生定の宝玉”へと送られて、貯蔵されたルーテシアの魔力を解放することで得られる戦闘能力。その“力”で、この場をどうにかして切り抜ける。

「・・・いきます!」

「むっ!?」

魔力を解放。体中を駆け廻る魔力と呼ばれる、わたしには縁遠かったモノ。そう長い時間は耐えられないし戦えない。それに魔力も有限。それに意識が飛びそうになるほどの痛みを感じる。だけど・・・

「ルーテシア・アルピーノが従者レヴィ・・・!」

その代償に戦える力を得
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