暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
十字架を背負いし神意の執行者〜Predestination〜
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拮抗していた。
「どうしてこの娘たちが干渉能力を使ってるの!?」
それが最大の原因。“界律の守護神テスタメント”と“絶対殲滅対象アポリュオン”のみが扱える絶対なる能力。その干渉能力を、下位存在たる人類の階位として定められているナンバーズに使えるわけがなかった。しかし現にナンバーズは干渉能力を使用し、テスタメント・シャルロッテを追い詰めていた。
「このぉぉぉっ!」
テスタメント・シャルロッテは、3人の干渉を上回る干渉を使って3人を弾き飛ばし、トーレとセッテを廃棄ビルに叩きつけ戦闘不能に追い込む。そしてディードはオットーの居る方へと弾き飛んで、オットーと激突。両者は沈黙した。
「は〜、随分優しいじゃないの三番。普段なら木端微塵のバラバラにするのに。俺にもそれくらい優しくしてほしいもんだねぇ。いっつもバラッバラにしやがってよ」
「黙れ二級品。この娘たちを止めたら、次は――セインっ!?」
「ISディープダイバー」
テスタメント・シャルロッテの両足を掴んだ、地面より顔と両腕だけを出すセイン。
――イノーメスカノン――
――オーバーデトネイション――
――エリアルキャノン――
テスタメント・シャルロッテに向けて、遠距離攻撃が3方向から襲い掛かる。
「っ、
真楯
(
ハイリヒ・フライハイト
)
!」
干渉が上乗せされた防性術式が彼女の全方位に展開された。そして着弾。大爆発が起き、激しい爆風と砂煙によって視界が閉ざされる。
「どこに行った・・・?(なんだ? 私たちは何故シャルロッテと戦っている!?)」
チンクは砂煙によって対象であるテスタメント・シャルロッテを見失った。と同時に、自分の意識を取り戻した。意識を取り戻し、テスタメント・シャルロッテと戦っている自分にパニックを起こす。
「ディエチ、見えるっスか?(な、なんスかこれ!? どうしてあたしらシャルロッテと戦ってるっスか!?)」
「ノイズが酷くて確認できない(なんで!? どうしてこんな・・・!?)」
次々と自分を取り戻していくナンバーズはパニックを起こしていく。気が付けば友人とでも呼べるほどに親しくなっていたテスタメント・シャルロッテと戦っているのだから当然だった。
『クスクス。もう意識を取り戻したの? 人形のクセして結構魂が強い様ね』
(((((!!?)))))
突如、頭の中に響いた他人の声に、姉妹たちはさらに混乱しだす。
『クスクス。もうしばらく私の駒でいて』
「(冗談じゃ――)しまっ・・・!」
「ごめん、ディエチ・・・!」
――
風牙烈風刃
(
ヴィント・シュトゥース
)
――
砂煙に紛れて突進してきたテスタメント・シャルロッテは、一番近くに居たディエチへと“第三聖典”を
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