暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
十字架を背負いし神意の執行者〜Predestination〜
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のはのバスターを防ぎきった。干渉を超えるには干渉でなくてはならない。魔法で今の界律の守護神(わたし)を斃すことは不可能だ。

(テルミナスにそれが解らないわけがない)

何か策があると見て間違いない。

「ルシル。さぁ、私と一緒に踊ろうよ。クスクスクスクス・・・」

「フェイトの声で・・・」

干渉を使って、フェイトを操っている終極(キサマ)の意思を引っぺがす。

「貴様の笑い方をするな!!」

右手を伸ばしてフェイトの体に触れようとしたとき・・・

――凍てつく足枷(フリーレン・フェッセルン)――

リインが使う氷結魔法の一種が私を捕えた。氷に閉じ込められるなんていつ以来の事だろうか。氷の檻の中から見えるのは、フェイトの隣に降り立ったユニゾンしたはやてとリイン。それに続き、背後になのはが降り立ったのが気配で判る。

「ルシル君・・・」

なのはとはやてが攻撃態勢に入ったのが判る。

――炎人招来(イフリート)――

炎熱系下級魔術を使って、私を閉じ込める凍てつく足枷フリーレン・フェッセルンを吹っ飛ばす。その衝撃で、フェイト達も後方に弾き飛ばされたのが見えた。

「もういい。彼女たちを解放してやってくれ・・・テルミナス」

どこかに居るであろう本体(テルミナス)に向け、私は静かに告げた。

・―・―・―・―・―・

――ミッドチルダ北部廃棄都市区画

「なんで・・・!? なんで!?」

――レイストーム――

真紅の両翼ルビーン・フリューゲルを羽ばたかせ、地上すれすれを飛行するテスタメント・シャルロッテ。その彼女に追い縋るのは、オットーのISレイストーム。幾条もの緑色の光線が、テスタメント・シャルロッテを撃たんと空を走る。逃げの一手を取る彼女の表情には焦りと困惑が浮かんでいた。

「随分驚いているようだけどさぁ、どうしたんだぁ三番」

姉妹たちナンバーズとテスタメント・シャルロッテの戦いを観戦する“大罪ペッカートゥム”からの野次。テスタメント・シャルロッテは一睨みしつつ、連続ロールで光線を全弾回避。そして、急停止してのターン。

「IS発動ツインブレイズ」

「IS発動スローターアームズ」

「IS発動ライドインパルス」

そこにディード、セッテ、トーレが同時に失速したテスタメント・シャルロッテへと仕掛ける。それを迎撃するため、テスタメント・シャルロッテは“第三聖典”で3人の刃を受け止めた。

「やっぱり・・・っく、干渉能力・・・。どうして!?」

テスタメント・シャルロッテの表情が歪む。本来なら、契約執行中の彼女がここまで苦戦するようなことはない。そもそも戦いにすらならないのが当然で必然で絶対なのだ。しかし、今の彼女とナンバーズの戦況は
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