暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
十字架を背負いし神意の執行者〜Predestination〜
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なって本来の完全体になった“ペッカートゥム”が居た。艶のない漆黒の髪。見る者全てを呪うかのようなどす黒い切れ長の瞳。そして服装は真っ白な長衣の男性型概念存在。ナンバーEX、大罪の“ペッカートゥム”。

「久しぶりだねぇ、三番! 会いたかったぜぇ!」

「・・・私は会いたくなかったわ、大罪。その虫唾の走る顔を、何度も何度も何度も何度も潰すこちらの身にもなってみなさい」

口調を少しだけ昔に戻す。こいつの前で今の口調だとナメられる。

「釣れないね。まぁそこがいいんだけどさぁ。あー、まぁいいや。終極(テルミナス)様の命令でね。三番、俺達としばらくダンシング!」

「・・・チッ」

“第三聖典”を剣のようにして構える。契約執行中においては、神器“断刀キルシュブリューテ”より、守護神専用の“聖典“の方が遥かに強いからだ。

「(ルシルはきっとなのは達のトコに強制転移されてるはず・・・。テルミナスの奴、ルシルをそっちに行かせるなんて・・・)ホント性質が悪い・・・!」

ルシルとフェイトを戦わせるつもりなんだ。クソ外道が。

†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††

「また・・・こんな光景を見るなんてな・・・」

強制転移を受けて着いた場所は“機動六課”の隊舎。だが、隊舎はほとんど半壊状態。戦いがあったと見ていい。

「・・・今なら簡単に直せるか」

実数干渉を使って現実に干渉し、半壊した隊舎を元通りに戻す。今まで世話になった愛おしい場所。それを直し終えて「・・・テルミナスっ!」こんなことを仕出かした敵の名を叫ぶ。実力は向こうが上。1対1で勝てる相手ではない。だからと言って退くつもりなど毛頭ない。そう、序列2位を斃せるチャンスが来たと思えば良いだけの事。

「ルシル」

突然名前を呼ばれても驚かない。この声の主は知っている。彼女の声で、私は名を何度も何度も呼ばれているから。振り返る。そこにはやはり彼女がいた。

「フェイト」

執務官としての黒い制服。手にしているのは起動した“バルディッシュ”。すでにテルミナスに操られていると見ていい。

(すまない。私たちの闘いに巻き込んでしまって・・・本当にすまない)

声には出さないが、心の底からの謝罪を告げる。

「・・・クスクス。ねぇルシリオン、踊りましょう♪」

「テルミナス!! 貴様・・・!」

クスクス。テルミナスの笑い方のクセ。間違いなくフェイトは、そしてなのは達も操られている。

――ディバインバスター・エクステンション――

「っく・・・!」

上空から襲い来る桜色の集束砲撃。

(ああ、知っているものだ。なのは・・・君なんだろう・・・)

干渉を使ってフェイトを巻き込まないように障壁を張り、難なくな
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