暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
十字架を背負いし神意の執行者〜Predestination〜
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それが今、解放された。それと同時に本来の姿を取り戻す。私は髪の長さと身長が元に。ルシルも髪の長さが元に戻った。次に私は白の外套と純白の“第三聖典”を。ルシルは黒の外套と漆黒の“第四聖典”を手にする。仮面は具現化させなかった。視界を狭める可能性があるから。

「さて。早々に終わらせ――ば、馬鹿な・・・!?」

「?? っ・・・うそ・・・なんで・・・!?」

戦闘を開始するために位相転移で移動しようとしたとき、私たちの視界にあってはならないモノが映った。

「くっそっ! やられた!」

私たちの上空に現れたのは「LS級艦船・・・・!」だった。時空管理局が有する次元航行艦の一種、大気圏内活動に優れた小型のLS級の戦艦5隻。そしてもう1隻。あの黒くて大型の艦船は確かXV級の次期主力艦のひとつ・・・。

『こちら時空管理局本局・次元航行部隊所属、クラウディア艦長クロノ・ハラオウン』

「「クロノ!?」」

クラウディアから聞こえてきたのはクロノの声。偽者かと思ってルシルに視線を向けると、本物で間違いないって、首を横に振って応えた。

『界律の守護神、4th・テスタメント及び3rd・テスタメント。テルミナス様が命により、この場で殲滅する』

テルミナスが時空管理局を掌握した。私たちにとって最悪過ぎる状況になった。

「・・・ルシル」

本局が落とされているなら、六課も落とされていると考えていい。なのは達が敵になる。しかも操られて。そんなの嫌だよ。

「仕方がない。シャル、君は六課にい――」

「えっ!? ルシル!? ルシル!!」

消えた。ルシルが一瞬でその姿を消した。今のは位相転移のようだけど、いきなり過ぎる。

「シャルロッテ、お久しぶりっス!」

「ウェンディ!? それに・・・・確かトーレ、クアットロ、セッテ・・・」

悲嘆に暮れる暇もなく、いつの間にか私の背後に居たウェンディら施設組の姉妹たち。それに軌道拘置所に容れられているはずの戦闘機人3体。ウーノとかいうのは居ないみたい。その身に纏っているのは、かつての事件で着ていたバトルスーツ。きっちり武装していて、いつでも戦えると言える格好。

「テルミナス様の御命令でぇ、あなたを殺しまぁす♪」

相変わらずムカつく喋り方のクアットロ。そう、私の相手は姉妹たちにさせるというわけ・・・。

「テルミナス・・・絶対に殺す・・・・!」

正直、トーレたち拘置所組はどうでもいい。けどチンクを始めとした施設組だけは殺したくない。この娘たちとはそれなりに交流も深めたし、特にウェンディとは仲が良い。

「ムリだね!」

「っ!?・・・へぇ、その姿、ひとつになったというわけ、大罪ペッカートゥム」

視線の先、7体の分裂体じゃなく、1つと
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