暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
十字架を背負いし神意の執行者〜Predestination〜
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も。

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半年前にも一度襲撃を受け、破壊された機動六課の隊舎。そして今、その隊舎は半年前と同様に破壊されていた。機動六課の魔導師たちと“絶対殲滅対象アポリュオン”の一方的な戦いによって。

「――それで? まさか欠けていないでしょうね?」

瓦礫に腰かけて、空に視線を向けながら何者かと話をしている少女。少女の名はテルミナス。終極の意を持つ“アポリュオン”がナンバー]Yにして、序列2位を誇る実力者。そして元“界律の守護神テスタメント”でもある。かつて最強の漆黒の第四の力として存在していた“儚き永遠を憂う者”の二つ名を持っていた守護神。現第四の力ルシリオンにとっては先輩となる。

『はい。先代のレヴィヤタンの思わぬ反撃を受けましたが、我々ペッカートゥムは誰一人として欠けてはいません』

終極(テルミナス)と話すのは、海上隔離施設へ襲撃を仕掛け、標的であるアギトの捕獲、そして機動六課へと送る任を負っていた“ペッカートゥム”が1体、暴食の罪を背負いし許されざる暴食(ベルゼブブ)だ。

「当たり前でしょ。先代の、しかもペッカートゥムの“力”の無い残りカスに負けるなんて許さないから」

不機嫌そうに聞こえながらも、その声には喜悦の色が見られ、テルミナスも楽しそうに笑みを浮かべている。

「こちらはもう済んだから、私がそっちに行く。待機していなさい」

テルミナスがそう告げ、ベルゼブブは静かに『仰せのままに』と返す。2体の会話をそれで終わった。

「クスクス。それじゃあ機動六課、任務開始(ミッションスタート)

「「「「「了解しました。我らが主」」」」」

機動六課の隊長陣。はやて、なのは、フェイト、シグナム、ヴィータが静かに応えた。彼女たちの背後。そこにはスバル、ティアナ、エリオ、キャロが居り、さらに背後には他の隊員たちが待機していた。“機動六課”はテルミナスに敗れ、完全に操られた駒と化していた。

「クスクス。さぁ、早く来てルシリオン。早く踊りましょ♪」

心底楽しそうに、テルミナスは瓦礫の中心で空を見上げていた。

†††Sideシャルロッテ†††

あまりにも静かすぎるクラナガン。何故なら人っ子一人いないから。ミッドの“界律”が、自身(セカイ)に存在する生命を全て無時間空間に隔離したんだろう。護るべき対象(ニンゲン)を契約執行中の戦闘に下手に巻き込んで死なせないためにだ。

「・・・ふぅ」

いつか、こういう日が来ると思っていた。ううん。必ず訪れる最後の日。逃れられない別れの日。それが今日、私とルシルに与えられた誕生日だなんて・・・イジメ?

「・・・ルシル・・・」

声が震える。泣きそうだ。違う。もう泣いている。涙が止まらない。止めることが出来
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