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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
乙 G
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キューを行い、一輝が焼くのを担当していた。
というのも、一輝は最後眠っていたため、その分のペナルティとして肉を焼いているのだ。
「あの、一輝さん。もし良かったら私が焼くので、お肉を食べてもらっても・・・」
「気にしなくていいよ。俺も隙を見て肉とか食べてるから。」
「でも・・・」
「大丈夫よ、鳴央。さっきから見てたけど、時々ギフトを使って焼いてるから、本当に肉も食べてるわ。」
鳴央が見ていなかった理由は、子供達のお世話をしていたからである。
「それにしても、かつて滅ぼされた魔王の遺留品、か・・・」
「はい。どれももう既に限界は来ていたと思うのですけど・・・」
「ま、人の想いってのは時にすごい力を発揮するからな。前にいた世界でも、そんなことはよくあったし。」
「それにしても、なんだか切ない話よね。あの子、あちこちで今回と同じことを繰り返していたんですって?」
「そふみたひ。解放された人達は北や南のコミュニティばかりだったひね。」
「まあ、後始末は白夜叉がやってくれてるみたいだし、気にしなくてもいいだろ。」
「まったく、とんでもねえ寂しがり屋もいたもんだぜ。なあ、黒ウサギ。」
「そうですねー。何で黒ウサギだけはんぺんなのでしょうか?」
一輝たちが肉を食べているのに対し、黒ウサギが持っているのははんぺんの刺さった串だ。
が、問題児達は一切悪びれた様子もなく、
「「「「心配かけたペナルティ。」」」」
そう言いはなった。
「今回は私達が散々迷惑かけられたもの。」
「挙句敵にも回りだすし・・・」
「人には徹夜で探させるし・・・」
「この箱庭の貴族(迷)」
「ぐぬぬ無駄に正論で突っ込み返せない・・・っ!!」
そんな中、メイド二人が一輝に突っ込んだ。
「そういえば、一輝、あんたはまた無茶をしたわね?」
「まあ、その結果今こうして肉を焼いてるわけだしな。」
「全く、何回私達に心配を掛ければ気が済むのですか?」
「悪かったって。また今度、何らかの形でお詫びするから。」
さすがに二回目ということもあって、一輝は全面的に謝罪する。
「ふぅん・・・じゃあ今度、一日買い物にでも付き合って。」
「そんなんでいいのか?」
「あ、出来れば私もそれで・・・」
「ふぅん・・・二人別々の日のほうがいいか?」
「当然じゃない。」
「はい。そちらの方がいいです。」
「分かった。また時間空けとくよ。」
二人はそこで一輝から離れる口実として子供達の方を見てくるといい、一輝から離れていった。
「あの二人も変わってるなぁ・・・俺なんかと買い物に行っても、なんも面白くないだろうに。」
もういっそ、こいつには天罰が下ってしまえばいいと思う。
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