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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
乙 E
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になるのですか?」
「そ、それは・・・」
「まあ、そんなことはないんでしょうけど。単に、ここから邪魔者を遠ざけるためにいる。ってことは、このテントの中で何か起こっている・・・」
音央はそう言いながらテントに手を当て、
「
茨の檻
(
スリーピングビューティー
)
!」
茨を放ち、テントを引き裂くが、テントは勝手に治っていく。
「え・・・元に戻った?」
「・・・あ、当たり前でしょ・・・内側からも外側からも、簡単に破れるわけないじゃん。」
「貴女・・・」
明らかに口調が変わったフェルナを、二人は警戒するように見る。
「“ペルセウス”や“グリムグリモワール・ハーメルン”に打ち勝ち、“ルインコーラー”が設置したゲームをクリアした奴等・・・。そいつらが仲間になれば楽しいだろうなぁと思ってたんだ・・・私達、トリックスターの仲間にね・・・そして・・・」
そして、次に顔を上げたときには、二人の知るフェルナの表情は、そこにはなかった。
「もっともっと・・・この箱庭を盛り上げるのよ!!!」
「フェルナちゃん・・・まさか、最初から・・・!!」
「待って、鳴央。さすがに様子がおかしすぎるわ・・・」
フェルナの肩に手を置こうとした鳴央の手を、音央がつかんだ。
「盛り上げる。盛り上げるの。それが私達の役目なんだ。たとえどんな手段を使ってでも!!!」
==============
さて、再びテントの中。
ここではもう既に三試合が終わっていた。
これまでの二試合の内容は・・・
一試合目、十六夜vs黒ウサギ。両者が思いっきりぶつかった結果、二人揃ってリングアウトし、引き分け。
印象的な一言。「ごめんなさい、黒ウサギが有能なばっかりに。容姿端麗鉄心石腸完全無欠なばっかりにぃぃー。」
二試合目、飛鳥vs猫娘。最初は劣勢だったが、ディーンを召喚し、客席を引っぺがし、投げつけることで飛鳥の勝利。
印象的な一言。「クソッタレが」「ぶん投げろ!!!!」
三試合目。耀vsブレーメンの音楽隊。小さな動物相手に手を出せなかったが、相手がロボットだと知るや否や遠慮なく攻撃した耀の勝利。
印象的な一言。「決して友達が少ないわけじゃ、ないし!!」
そして、これから四試合目が始まろうとしている。
「・・・さて、とうとう残すところあと一勝。戦況は確実にこちらが有利でございます!!」
調子に乗った黒ウサギは、団長相手に威張っている。
「見たところそちらのコミュニティでまともに戦えそうなのは団長さん一人!対してこちらにはまだ二人のプレイヤーがいます!つまり、どう転んでも圧勝必至!!これも我が新生ノーネームの圧倒的パワーと、黒ウサギの優秀さを以ってすれば当然の結果なの
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