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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
乙 E
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「ど・・・どういうことですか?黒ウサギが・・・トップバッターって・・・!?」
「もちろん、戦ってもらうんや・・・そこの五人の誰かとな!!」
「ちょ・・・ちょっと待ってください!黒ウサギは、ノーネームの一員なのですよ!?」
「そうは言うてもなあ・・・今日に限りうちでバイトする、そう契約したはずどえ?」
黒ウサギは何も反論できず、五人に助けを求めるが・・・
「うむ、良いのではないか?面白そうだし。」
「面白そうだな。」
「面白そうだね。」
「面白そうね。」
「面白そう。」
「お気楽クインテットは黙っててくださいッ!!」
全員、ほのぼのーとした雰囲気で流した。
まあ、大した問題ではないのだろう。
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「多分この辺りに・・・あ、ありました音央ちゃん!」
「本当ね。一輝たちもあの辺りにいるかしら・・・」
鳴央を抱えて飛んでいた音央は、サーカスのテントを見つけてそこに降り、鳴央を降ろした。
「へえ、これがサーカステント・・・思った以上に大きいわね。」
「そんなことより、早く一輝さんたちに合流して黒ウサギさんを探しませんと!」
「あ、貴女達ノーネームの・・・・!!」
急に空からやってきた二人のメイドに、テントのそばにいたフェルナは驚きの声を上げた。
「どうしてここに・・・?」
「ちょうどいいところにいたわ、フェルナちゃん。」
「こんばんは、フェルナちゃん。私達、黒ウサギさんを探しに来たんです。」
「一輝から行方不明になったってメールは貰ったんだけど、さすがに遅すぎるもの。Dフォンも通じないし。今どんな状況か、教えてくれない?」
二人が問いかけると、フェルナは一瞬答えづらそうにするが、
「それが・・・サーカス団が実は魔王の一味だったらしくて・・・黒ウサギさんも取り込まれてしまったとか・・・」
「それは・・・一輝さんたちは、どちらに?」
「一輝さんたちは・・・」
フェルナは先ほど以上に顔に影が差したが、
「今は町外れの宿で休んでる。」
なんでもない顔で、嘘を伝えた。
「とりあえず、明日対策を練ろうって」
「「嘘ね。」ですね。」
が、二人に一瞬で切り捨てられる。
「え・・・いや、嘘なんて、」
「あの一輝が、友達が行方不明なのに『明日考える』なんて呑気なことをするはずがないわ。」
「一輝さんなら、見つかるまで休まずに探し続けるはずです。まあ、それはやめて欲しいんですけど・・・」
実際、二人の予想通り一輝は黒ウサギが行方不明になってから一睡もせず、食事もそこそこに捜索を続けていた。
「それに・・・もしそうだとして、あなたはこんなところで何をしているのですか?そんなに、このテントが気
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