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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
乙 D
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宿で一休みしてすぐに捜索を始め(一輝は一切休まず、徹夜で探していたが)、途中で白夜叉が飛鳥にセクハラするなどの事態もあったが、その後で白夜叉から説明された、“サーカスを見に行ったもの達が、帰ってこない”と言う話を聞き、事態がよりいっそう深刻なものになる。

「なあ、ちょっといいか。それについては、こいつからも話があるんだ。」

十六夜はそう言って、フェルナを指した。

それからフェルナが言ったのは、フェルナのコミュニティにも行方不明者がいる、という話だった。

「ええっ!?フェルナのコミュニティにも行方不明者がいるー!?」
「う、うん・・・実は私、サーカスに行ったのは昨日が初めてじゃないんだ。」

そこからのフェルナの話を要約すると、
@前に行った際にも黒ウサギのように一人帰ってこなくなり、聞いても『裏口から退場させた』の一点張り。
Aサーカスが怪しいとは思ったが、フェルナたちでは打つ手が無い。
Bそんなときに四人と出会い、何とかしてくれるんじゃないかと思った。
Cそして、四人をサーカスに誘った。
の四点だ。

「危険だとは分かってたんだけど、そうするしかなかったの。それに、まさか黒ウサギさんが巻き込まれるなんて思ってなくって・・・」
「・・・・・・」

一輝たちはどう返したらよいか分からず、少し黙ってしまう。
そして、最初に動き出した一輝は、フェルナの頭に手を置き、

「中々見る目があるな、お前。依頼達成率百パーセントの俺に頼んだのは正解だぞ。」
「え・・・」
「ま、どうせ黒ウサギを取り戻さないといけないんだ。一緒にフェルナの仲間も助けてやるから、任せとけ」
「お兄さん・・・」
「皆も、そんな感じでいいか?」

一輝は四人のほうへ振り返りながらそう尋ねた。

「ええ、それでいいわよ。にしても一輝君、こういうことになれているのかしら?」
「まあ、慣れてるよ。こんな依頼も、たまにあったし。」
「達成率百パーセントっていうのは・・・?」
「事実。依頼のフリをしてだましてたのは除くと、だけどな。」

全体の方針が決まったところで、十六夜が白夜叉にたずねる。

「・・・つまり、黒幕はやっぱりサーカス団か。そこに魔王がいる可能性は?」
「そういえば、おんしらのコミュニティは打倒魔王を目標に掲げとるのだったな。」
「まあ、こんなに頻繁に行方不明者が出てるんだ。可能性はかなり高いだろ。」
「うむ!これ以上大事へ発展させんためにも、ひとまず様子を探りに行くぞおんしら!」

そして、全員でサーカスのテントまで行き、“契約書類”が出てきたことにより、各自行動となった。



      ==========



「さて、専門じゃないんだけど、そんなことも言ってられないよな・
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