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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
乙 C
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一輝たちは肉屋のおっさんのゲームの後ノーネームの本拠に戻っていたのだが、フェルナがお礼に、と持ってきたサーカスのチケットにより、再び町へと来ていた。

「そういえば、公演はいつからなのでしょうか?」
「えーっと・・・お昼過ぎからだって。」

黒ウサギに聞かれたフェルナはそう答えた。

「このサーカスって一日一回しか公演してないのに、あちこちから観客が集まってきてるから・・・」
「なるほど・・・つまりとても貴重なチケットなのですね!?」

黒ウサギは感極まってフェルナを抱きしめた。

「そのようなものを黒ウサギ達のためにわざわざ四枚も集めてきてくださったなんて・・・フェルナさんはなんと良い方なのでしょう!」
「く・・・苦しいよ・・・」

フェルナは顔を黒ウサギの胸に押し付けられ、息が出来ずにもがく。

「それに比べてウチの問題児達と来たらもう大変でしてね!?いつもほんの少し目を離した隙に・・・」

黒ウサギが振り返ると、そこに四人の姿はなかった。

「やっぱり突然の自由行動してたー!?」
「わあああっ」

フェルナも若干呆れている。
そして、一人ずつ黒ウサギのまえに姿を現していく。

「ねえ黒ウサギ見て!そこの露店のおじさまが『幸福になれるツボ』を格安で売ってくれたわよっ。」
「詐欺られてるんで今すぐリリースしてきてくださいッ!!」

世間知らずー。

「ポップコーンメガ盛りにしてもらった・・・。」
「もはや屋台荒らしじゃないですかッ!!」

大食らいー。

「着ぐるみが喧嘩売ってきたからボコっといたぞ。」
「謝ってくださいッ!!」

やんちゃー。

「悪霊に取り付かれてる人たちがいたから、ちょっと御払いして来た。魔王の残党かな、あれ。」
「あれ、予想外なことに問題児的行動じゃない!?」
「ついでに、屋台荒らししてきた。」
「って、あなたもですかッ!!」

ヤンチャな陰陽師ー。

「「「「祭りの空気に浮かれてやった。今は反省している。」」」」
「せっかくの休日だと言うのに胃がねじ切れそうですぅ・・・」
「た・・・大変なんだね・・・」

そんなことをしているうちに、サーカスへ着いた。

「アハハハ皆様いらっしゃいマし。サーカス一座“トリックスター”へ。お手持ちの平穏とお別れスる準備はいいかな?アハハハハ!!」

なんとも陽気なピエロに出迎えられ、中へ入るよう促される。

「もうショーは始まってイルよ。お早く着席っ!!アハハハハー!!」

そして中へ入ると、派手にサーカスが繰り広げられていた。

「イッツ、ショータイム!!」

そう、団長らしき人が言うと、猛獣使い、ピエロによる芸、小さな動物による音楽隊、猫娘による曲芸など、様々な形で観
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