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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
乙 C
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客を楽しませる。
「さあさあショーもいよいよクライマックス!ラストは大マジックで締めくくりますどえ!」
そう言いながら、団長らしき人物は観客に向けて大声を出す。
「これからそのマジックの主役を一名、お客はんの中から選ぶさかい!」
そして、団長に当たっていたスポットライトが客席中を回るように照らしていく。
「それは・・・この方!」
そして、スポットライトが照らしたのは・・・黒ウサギだった。
「えっ!!えっ!?く・・・黒ウサギですかっ!?」
「おめでとうどすウサギはん。さあ、舞台の方へおいでやす。」
黒ウサギはあわあわしつつも、舞台まで下りていった。
「で・・・でも、何をすればよいのやら・・・」
「ご心配なく。ここに座ってるだけでええので。」
そんな黒ウサギの様子を見て耀が羨ましがるが、飛鳥がそれをたしなめる。
「・・・黒ウサギが選ばれたのって、偶然なのか?」
「どういう意味だ?」
「いや・・・これだけの観客がいる中で、今日急に来ることになった黒ウサギが選ばれるもんかな、と・・・」
「まあ、さくらを仕込んでおくことが多いからな・・・まあ、箱庭の貴族なら、こうして目立つのにもちょうどいいから、じゃないか?」
「そんなもんか。」
一輝はどこか納得いかないようだったが、十六夜の説明にとりあえず納得する。
「ほんでは今から、こちらのウサギはんの姿を変えてみせるどす。」
そう言いながら黒ウサギに手を向け、カウントを始める。
「スリー!ツー!!ワン!!」
その瞬間、黒ウサギの姿が巨大な竜へと変わる。
「竜か・・・張りぼてかな?」
「さあ、な・・・」
「これで本日の公演は終了どす。皆様のまたのお越しを、待っとります。」
問題児達もあっけに取られている中、サーカスは終了した。
「・・・すごい・・・けど・・・」
「ええ・・・」
「黒ウサギ、どこに行ったんだろうな?」
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「・・・お待たせ。」
「ああ。どうだった、お嬢様?」
「黒ウサギはどうしたって?」
テントから出てきた飛鳥に、十六夜と一輝が尋ねた。
「それが、スタッフに聞いたら黒ウサギは裏口から退場させた、の一点張りなのよ。」
「ふぅん・・・じゃあ、今頃この辺りでもうろついてるんじゃないか、ってか?」
「ったく、面倒なことだな・・・」
「うん、先に帰るわけにもいかないしね・・・探す?」
「それしかない、な。」
そう会話をしながら、方針を決めていく。
「春日部の五感や、一輝の霊格探知である程度の居場所が把握できたりしないか?」
「それが・・・そう思ってさっき匂いをたどってみたんだけど、この町、漠
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