暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
破滅運び来たる災厄 〜Apollyon〜
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ス。少し遊んであげる」

その娘の余裕の笑みは、すごく不愉快だった。

†††Sideなのは⇒レヴィヤタン†††

「・・っ!?(この感じ・・・まさか終極(テルミナス)様が・・・!?)」

紋様をすべて破壊して随分経つから、もう諦めたと思っていたのに。!

「レヴィ・・・顔が青いよ? 何かあった?」

「どうしたんだよ、レヴィ?」

「どうかしたっスか、レヴィお嬢様?」

ルーテシアとアギトとウェンディがわたしの顔を覗いてきた。本当に心配してくれているのが判る。辺りを見れば他の姉妹たちも、わたしを心配そうに見てくれている。

「う、ううん。なんでも・・・ない。みんなもありがとう。わたしは大丈夫だから・・・」

落としたペンを取って、一日の出来事を書くには早いけど、それでも日記帳を開いて新しく書き込む。

――4月12日 曇りのち雷雨

そう。やっぱりあなたは諦めずに動くのですね、“主”。
でも、好きにはさせない。この世界は必ず守ってみせる。
この今日と言う運命の日を、ルシリオンとシャルロッテは必ず乗り越える。
それは絶対。だから、諦めて消えてください、終極(テルミナス)様――

「どこ行くの、レヴィ?」

日記帳を閉じて、終極(テルミナス)様、ううん、テルミナスを感じ取れるところが見える場所まで移動。

「少し気になることがあるんだ」

この感じは確かにテルミナス。だけど弱い。それにこのミッドチルダの“界律”が動いていない。

(素通りさせた・・・?)

違う。紋様は破壊した。界律干渉はもう起きていない。それなのに、あの序列2位のテルミナスが来ても“界律”が動いていない。いくら存在概念を弱くしたり、“ペッカートゥム”のように分裂したとしても誤魔化すことはまず出来ない。2位のテルミナスなら尚更の事。

「嫌な予感がする・・・」

みんなの居る解放区を出て、廊下を早足で移動して、窓から周囲の様子を窺う。鉄格子がすごく邪魔だけど。

「・・・もしかして、本体じゃない・・・?」

終極の概念存在でありながらこの弱さ。仮定として一番しっくりくるのは、本体じゃなくて幻などの小細工が来たという事。

「聞いてた計画と少し違う・・・。一体なにを――ぅあっ!?」

海上隔離施設が大きく揺れた。わたしはその突然のことに対処できなくて転倒してしまった。

(この振動・・・攻撃!?)

不自然な揺れ。自然災害で言う地震とは違う。明らかに建物のどこかを攻撃されて破壊されたときの振動だ。

「ルーテシア!」

一番に頭に浮かんだのは、わたしの大好きなルーテシアの顔。ルーテシアに何かあればわたしはもう存在する意味がなくなる。

「はぁはぁ・・・ルーテシア! はぁ
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