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破滅運び来たる災厄 〜Apollyon〜
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・・・」

「ジェイル・スカリエッティ事件の預言・・・」

私たち“機動六課”設立の理由。そして半年前に、みんなが全力を尽くして解決した大事件や。

『クスクス。そ。で、これの続きがあるのは知ってるんだよね? うん。ここから先が、たった今から起きる事。だからちゃんと聞いていてね』

「「っ!?」」

『その果てに大罪を標とし、遥かに高き破滅の座より、現し世の終極の鐘鳴らす者現れん。
彼の者が下せし定めには如何なるものとて逆らえず。
かくして現し世に滅びが為の使徒が満ち足りん。
その滅びが()断つたるは、遥かに貴き至高の座より舞い降りたる者。
十字架を背負いて、其に仕えし使徒と相見えん。
しかして慟哭の涙、歓喜の絶唱、憤怒の叫びが乱れ流れるその終の果て。
狂いたる真の黒き者によりて、現し世は真に終極へと進まん』

流れるような声で預言を読み切った。ユーノ君たちが頑張って解読してくれてたけど、結局最後まで解読できんかった預言の後半。それをまるで知ってて当然と言うように・・・。

『現し世。つまり人間の住まうこの次元世界の滅びが詠まれてるの。で、その滅びの一役を担っているのがこの私』

「なっ!?」

『クスクス。私こそが預言に詠まれてる、世界を滅ぼす終極の鐘の音。名をテルミナス。意味はそのまま終極。とある目的のために、この次元世界を犠牲にさせてもらうね♪』

普通なら、あんな見た目が十代後半の女の子に、次元世界丸ごと滅ぼされるなんてこと笑い話になる冗談。そやけど、カリムの側に居るアレは人間やない。なら出来ると考えても行き過ぎた警戒やないはず。

『クスクス。さてと。ルシリオンがそろそろ到着するみたい。というわけで、はやて。あなた達にはちゃんと踊ってもらうから』

「絶対に聞か・・・っ!」

アカン。預言の一文。“彼の者が下せし定めには如何なるものとて逆らえず”。もしそれが私の予想通りなら、きっと他人を操ることが出来る力ということや。そやからカリム達は・・・。

(いや・・・)

『クスクス。大丈夫。怖くないから』

(いやや・・・)

テルミナスの視線から逃れなアカン。早く早く。そうやないと私はカリム達みたく、意思を乗っ取られて大好きなシャルちゃんとルシル君をこの手で・・・。

『クスクス。動かすのは私だから、あなた達は見てるだけでいいの♪』

「いやや!」

そう叫んだことで金縛りのようなものが解けた。急いで部隊長室から飛び出そうとするんやけど・・・

「リイン! シャルちゃん達に連絡を――なっ!?」

「クスクス。残念でした♪ 」

「はやてちゃん!!」

扉の前に、さっきまでカリムの居る教会に居ったはずのテルミナスが立っとった。

「リイン
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