11夢
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だった。
むしろ予想通り過ぎた。
予想外のない予想通りに思わずツナは頭を抱えてしまった。
この反応をされると、特に獄寺には対応が面倒なんだ。
だから話したくなかったんだ。
そんなツナを見て、リボーンが助け船を出した。
「ツナは、おめーらに心配かけたくなかったんだ」
「ですが……」
「ごめん! 獄寺君、山本。本当にごめん!」
ツナは二人に向かって深く頭を下げていた。
「悪いけど、やっぱり二人に迷惑はかけられない、かけたくないんだ。この子はオレがどーにかして見せるから、だから。だからお願い、見なかったことにしてほしい」
今日、ただ偶然にも見つけ助けただけの少女。
そんな彼女にでさえ、ツナは責任を感じていた。
もっと早く見つけてあげることができたら。もっとちゃんと治療させてあげられれば。
ツナのそんな思いは、その場にいた全員に伝わっていた。
「それはできません!」
だからこそ、獄寺はツナの言葉に逆らった。
「獄寺……君」
「一人で背負い込むなよツナ。手伝えることがあればなんだってやるぜ。オレ達は仲間なんだろ?」
「山本……」
目頭が熱くなって視界が歪む。
涙が零れる前に、再びツナは深く頭を下げた。
その時だった。
「うう…………」
狭い病室に、微かな呻き声が響いた。
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