暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
予言成就への序曲 〜Nightmare〜
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そ。シャル、ルシル。あーそれとこれ、誕生日プレゼント」
「私からも。シャルちゃん、ルシル君。どうぞ」
「「あ、忘れてた。――え?」」
一語一句、タイミングも全て同じ。そんなシャルと顔を見合わせる。そうだった。今日4月12日は、この世界で用意された私とシャルの誕生日だ。
「あんた達、自分の誕生日忘れるって・・・」
「そう言えば、なのはちゃん達や私たちの誕生日にはちゃんと連絡くれたけど、2人の時は繋がらないよね? それってやっぱり忘れているから?」
「あー、うん。まさしくその通り」
過ぎた時に、メールが一斉に届いて思い出す、というのがここ2年の私たちだ。
「完全に忘れていたな」
だがこれで判った。どうしてはやてが私とシャルに休暇を与えたのか。それはこういうことだったんだ。まったく、はやての奴・・・。
「もう。あんまり自分を蔑ろにしない方がいいわよ、2人とも」
「まあまあアリサちゃん。それじゃあシャルちゃん、ルシル君」
「「誕生日おめでとう!!」」
綺麗に包装されたプレゼントを受け取る。
「あ、ありがとう! ありがとう、アリサ! すずか!」
「本当にありがとう。嬉しいよ、すずか、アリサ」
心の底からの感謝。
「ルシル、あんた幸せ者よ? こんな美少女2人から誕生日プレゼントを贈って貰えるなんて」
「アリサちゃん・・・」
「・・・はは、あははは! いや、まったくだ。確かに私は幸せ者だ。ありがとう、本当に。向こうに戻ってから開けさせてもらうよ」
アリサの言う通りだ。もういつ本契約を終えて玉座に還ることになっても悔いはない。それほどまでに今の私は満ち足りているから。
「じゃあ私も向こうで開けさせてもらうね。・・・じゃあ行くね。ってことで、次に会う時まで元気でね」
「シャルちゃんとルシル君も。元気でね」
「次に逢う時って、結構すぐじゃないの? えっと、今度ははやての6月だし」
確かにそうだな。はやての誕生日は6月だ。
「じゃあ2ヵ月後にまた逢おう」
「それまでバイバイ♪ アリサ、すずか」
「うん。バイバイ、シャルちゃん、ルシル君」
「じゃあね2人とも」
こうして私とシャルはミッドへと戻った。
†††Sideルシリオン⇒はやて†††
「さてと。そろそろ私も準備を手伝いに行かなアカンなぁ」
「リインもいっぱいいっぱいお手伝います♪」
「頑張ろうなぁ!」
「はいです!」
仕事を粗方片付けて、シャルちゃんとルシル君の誕生日パーティの準備の時間を作った。私の誕生日の時も、シャルちゃんとルシル君はちゃんとプレゼント贈ってきてくれたし。それやのに2人の時はおるトコが判らんくて、なの
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