第六章
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を囲む為には」
「その通りです。侯爵はよくやってくれました」
女帝は優雅な微笑みでカウニッツに述べた。
「それではです」
「はい、いよいよですね」
「プロイセンとの戦争の準備を」
そしてだった。
「シュレージェンを取り戻しましょう」
「是非共」
こうして全ての用意を整えたオーストリアはプロイセンとの戦争の準備に入った、そこまで多くの賄賂を使ったがそれは勝利の為には些細なものだった。
プロイセンは苦境を察して自ら兵を動かしたが苦戦した、四方から次々に攻められその命はまさに風前の灯火だった。
そのプロイセンを見てだ、女帝はウィーンにおいて微笑んでカウニッツに言った。
「よい状況ですね」
「はい、全ての手筈を整えたかいがあります」
「この状況を作り出す為には」
「賄賂に使う額なぞ」
「大したものではありませんね」
「その通りです」
カウニッツも満足している顔で微笑む、そして女帝にこう言った。
「プロイセンは奇跡でも起こらない限り」
「このままですね」
「はい、倒れます」
そうなるというのだ。
「我等の勝利は揺るぎません」
「ではこのままですね」
「攻めていくべきです」
カウニッツは女帝に進言した、戦争は順調だった。事前の外交と謀略がオーストリアをそうさせていたことは歴史の裏に書かれている。
優雅な謀略 完
2013・10・21
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