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役のままに
第四章
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のだ。
「誰がやったかな」
「そうなのね」
「しかし時間がかかるからな」
 調べるにあたっても時間がかかる、このことは探偵も同じだ。
「その間はな」
「辛いの?」
「辛くはないな」
 それはないというのだ、だがだった。
「疑って回ってるだけでな」
「あなた今顔が」
 カデリーンは夫の顔を見て言う、普段は整って逞しいまさにオセローに相応しい顔である、しかし今はその顔が。
「目が血走ってるわよ」
「そうなっているか」
「ええ、しかもギョロギョロとしてて」
 ただ血走っているだけではなかった、その顔は。
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