第二章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
気にする彼女ではないから余計に難しい。
「散々悪いことしたでしょ!」
「だからその証拠はあるのか!」
「証拠なら幾らでもあるでしょ!」
「極東軍事裁判の証言は全部否定されてるでしょ」
ここで一人言って来た、台湾人の近美玲だ。白髪の老婆だがその顔立ちも姿勢も実に凛としたものである。
「それも慰安婦も」
「慰安婦はあったのよ!」
まだ言う交田だった、まるで獣の様な顔で。
「クマナスミ報告で!朝墓新聞の一面に載ってたでしょ!」
「あの一面嘘だろ!」
津上はまた怒った。
「あれはあの新聞の事実を捻じ曲げた虚報なんだよ!」
「虚報ですって!?」
「ああ、そうだよ!」
こう主張するのだ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ