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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
他人の不幸は蜜の味という興味深い論について
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たの?」

「え? あー・・・なんでもないなんでもない。コホン、えっとじゃあ、ルシル。その他には・・・? 判っている事を全部教えてほしいなぁ」

名前に関しての記憶はかなり古いと見ていい。まさかの“フォン・シュゼルヴァロード”じゃなくて“アースガルド”だから。つまりは、あの双子――ルリメリアとリルメリアと出会う前の記憶となったら・・・大体2、3千年くらい前ということだ。いや、もしかしたら守護神としての記憶すらないかもしれない。あー、なんかそっちの方の可能性が高気がしてきた。

「・・・六課で仕事」

「・・・え、それだけ?」

「うん」

2つ。ルシルが自分の事で憶えているのはたったその2つだけ。これで納得。名前と六課で仕事。これしか憶えていないから平気で女装できるんだ。

「ま、まぁこれで解決だね。さて、予定通りはやてのトコに行こうか」

実際何も解決してないけど、今はそれで良しとしよう。

「じゃあルシル。シャーリーお姉ちゃんとアルトお姉ちゃんとルキノお姉ちゃんにバイバイって」

「うん。シャーリーお姉ちゃん、アルトお姉ちゃん、ルキノお姉ちゃん、バイバイ」

「「「っくはぁっ!」」」

トリオ、完全陥落。まぁ仕方ないよね。私たちですら落とされたんだもん。それからはやての居る部隊長室に着くまでの間、ゴスロリルシルが落とした隊員は数知れず。女性隊員はもうメロメロ。男性隊員は本気でやばい目をして「はぁはぁ」言ってる連中もいた。このルシルを1人にすると間違いなく最悪な事が起こりそうだ。

「――にしてもホンマ可愛ええなぁ。大体7、8歳くらいか?」

「そうですねー。本当に可愛いですー?」

はやてとリインも、事の経緯の説明途中ですで陥落済み。それほどまでに強烈なのだ、今のゴスロリルシルは。

「はぁ。マジでセインテストには同情しか出来ねぇな」

「ルシル。ヴィータに例の言葉を」

そう言うヴィータにも同情以外のものを湧かせてあげましょう。

「うん。ヴィータお姉ちゃん」

「っ!?」

フッ、どうよヴィータ。今のは効いたでしょう?

「お、お姉ちゃん・・・?」

「うん、ヴィータお姉ちゃん」

「くおっ!」

ゆっくりと崩れ落ちて四つん這いになって、「お姉ちゃんお姉ちゃん」ってうわ言を発するヴィータ。今までそういう経験がないからこその大ダメージ。小さい子供にお姉ちゃんって呼ばれると、それなりの歳の女子には堪える。いわゆる妹萌えみたいな?

「何の騒ぎだ、部隊長室で」

お、シグナム副隊長のご降臨ですよ。どれ、ここはシグナムにも一撃与えてみようかなぁっと。

「む? 何だ、そのセインテストを縮めたような子供は?」

まさしくその通り。

「ルシル
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