暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
他人の不幸は蜜の味という興味深い論について
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て言ってから震えだしたような・・・。

(サクランボ?・・・サクランボ・・・サクラ・・あ、しまったぁぁぁぁぁっ!)

スーパーキ〇コ以外に研究用保管区画から取り出したのって確かサクランボだ。いやいや、だってサクランボがどこにもなかったから、つい保管区画から・・・ってどう聞いても言い訳だ、これ。

「・・・シャル・・・。このケーキに使ったサクランボ、まさか研究用保管区画のじゃないよな?」

怖い。私限定に向けられた何とも言えない殺気。

「あー・・・まぁおいしかったから問題なし☆」

「っっっ問題しかね――」

ポンっ☆

「「「「「っ!?」」」」」

ルシルが可愛らしい音と一緒に煙に包まれた。

「「「「「・・・」」」」」

煙が晴れて、ルシルがその姿を現した。現したんだけど、「か・・・・」今度はなのはとフェイトとシャマルがわなわなと震えだした。ベッドに座るルシルを見て、「可愛い?!」黄色い声を上げた。

「ルシルパパが小さくなっちゃった・・・?」

ヴィヴィオが不思議そうに、小さく――ううん、“子供”になったルシルを見て呟いた。

(うわぁ、やっちゃった。あのサクランボ、食べたら子供になっちゃうんだ)

「あ、あの・・・だ、誰ですか・・・?」

「「「「・・・・え?」」」」

「ルシルパパ・・・?」

いやぁ、ちょーっと待って。今私たちを見て、誰ですか、と言いましたかルシル。

「あの・・・ルシル・・・?」

「みなさんは誰なんですか?」

ベッドの端まで下がっていって、ギュっとシーツを抱きしめる子供ルシル。それに巨大化の時とは違って服は大きいままだから、シャツが肌蹴ている状態。だからエリオやキャロとヴィヴィオの間くらいだというのにどこか色っぽい。
陶器のような白い肌。若干涙に潤んだ紅と蒼の瞳。ベッドの上に波打つ綺麗な(どうして戻ったのか判らないけど)長い銀髪。くそっ、可愛いとか思ってしまったじゃん。まるで女の子のようだ。う〜ん、10年前を思い出すね、これは。ううん、10年前以上に幼いから可愛くて女の子っぽい。

「・・・シャルちゃん、このケーキに何入れたの?」

怯えたルシルから私に視線を移したなのはの目が少し怖い。

「キ、巨大化キノコがあった区画からサクランボを・・・ね」

なのはの視線に若干怯えつつもそう答えた。だってキルシュトルテに使うサクランボが食堂に置いてなかったんだから、だったら蔵から調達するしかないじゃん。まぁキルシュトルテを作らないで、別のケーキにするっていう選択肢もあったけどね〜。

「はぁ。シャルちゃんだからもう諦めるよ」

「でも反省はした方がいいね」

なのはに次いでフェイトまで冷たい視線を向けてくる。でもルシルをチ
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