2・川神院(朝)
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「おはようネー、元…すまないけど百代をおこしてきてくれないカ?」
「またですか…良いんですけど、それじゃ行ってきますね」
言われ、母屋へ入り、百代の部屋の前に立ち
「百代姉、朝だよてか修練の時間だから起きてくれ」
声を掛けるが反応はなし
「はぁ…あけるよ」
中に入ると、一寸色々とめくれている百代の寝姿、見慣れているとはいえ一応は男なので一寸困るが、揺さぶって起こしに掛かる。
「百代姉、起きて、起きろ、起きろって!」
だが、これで起きる相手ならそれほど苦労はしないだろう、仕方なく最後の手段を使うことを決める元。
弱いながらも闘気を百代にぶつける…次の瞬間、それに反応するように百代の体が起き上がり、右正拳突き、予想していた元は左手でこれを『弾き』掴もうとするが既に百代は腕を引き戻し、構えている。
「…なんだよ、元かよ、どうしたんだ?」
「はぁ、百代姉が起きないから起こしたんだよ、意識は」
「大丈夫だ、悪かったな起こしてもらって直ぐ行くから待っててくれ」
そういうと寝巻き代わりのシャツを脱ごうとし始める
「まて、せめて俺が出てからにしてくれ」
「何言ってるんだ美少女のこんな所見たくてもみれないぞ、それに」
出て行こうとする元を捕まえ
「お互い裸を見せ合った中じゃないか、元」
「あ、あれは小学校前だし風呂でだろ、いまとは違うってか、離せっ」
「まったく、中身は生意気になって、外はまだ可愛いのになぁ」
「それはコンプレックスの一個なんだけど、てか百代姉、今日は俺と組み手だから急いで欲しいんだけど」
「む、そういえばそうか、それじゃ急ぐから修行場で待っててくれ」
「あいあい」
そういって、部屋を出て修行場へ向かう元。
待つこと暫し、胴着を来た百代が修行場へ出てくる、軽く身体を動かしたあとに、型をしていた元に
「よし元、始めるぞ」
「あいよ百代姉、いつもどおりクリーンヒットが入るまでか時間切れで終了でいいかな?」
「あぁ、オーケーだ」
確認する二人にルー師範代が近づき
「それじゃ、2人と…ハジメッ!」
開始の宣言、同時に踏み込んでくる百代
「川神流無双正拳突き!」
そこらの武術家ならそれ一発で終わる剛拳がうなりを上げる、が
「ふっ!」
その拳を左手の『弾き』で外に流して、一方踏み込む元…ほぼ距離のない位置を取った元は
「じゃっ!」
素早くコンパクトに右肘をフック気味にたたきつける。
が、その肘と百代の間に百代の左手が入り込み受け止め。
「甘いな元っ、ほれっ」
力
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