MR編
百三十一話 始まりは森の中で
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プレイヤーとして、シリカの攻略状況や装備の事に対して、あくまで彼女自身が参考として考えられる程度のアドバイスを与えたり、サチとシリカを引き合わせ、家庭的なサチに菓子や服と言った楽しみの面で世話を頼んだりと、彼女自身がSAOで生きて行く為に多くの事をリョウは学ばせたようだ。
そんなこともあって、シリカはサチとリョウの仲にはどちらかと言うと女子たちの中では理解が深い。
これはあくまで推測だが、彼女の中では、理想的な女性像の一つとしてサチが、そして理想的な男性像の一つとしては、リョウが収まっているのではないだろうか。
そしてその二人がどれだけ似合いであるかを知ってるが故、言い方はアレだが、自分にはそもそも入り込む余地が無い事を理解し、同時に二人の幸せを願ってサチの事を応援しているのだろう。
「ほほーう?シリカ〜?顔朱いわよ〜?」
「そ、そんな事有りません!」
「なんだ?照れてんのかお嬢ちゃん」
「や、やめてください〜!」
さて、そんなシリカに対して、完全な友人としてリョウに接しているのが、今リョウと共にシリカをからかい出したリズや、あるいはアイリ、そしてヤミだ。
彼女達の場合、リョウは軽口叩きあって笑い合う、正真正銘友人である。
友人と言うのにも、色々とある。
例えばリズは、リョウとは始め客と店主だった。リョウに彼女の店を紹介したのは元々アスナだ。まぁ後々「なんでアンタは大変な客ばっかりと知りあうのかしらね」と愚痴られたのは良い思い出だが、今はそれは良い。
リズとリョウの今の関係は、まぁ客と店主も継続中だがもっぱら軽口叩きと弄りが多い。
ちょくちょく、この二人は互いを弄ったり二人で弄ってきたりする。この二人の方だとアスナ等も中々抜けだせなくなってしまうので厄介だ。今はシリカの方が対象に成っているが、まあ勉強中なのでその内収まるだろう。
ヤミなどはどちらかと言えば喧嘩友達にも見える。
ただ同じ場所に所属している為なのか何なのかは分からないが、何気にあの二人の間には奇妙な仲間意識が有るようにも感じていた。
仕事仲間と言うのだろうか?ああ言った関係性も、あれはあれで悪くないなとアスナ自身思う所では有る。
ちなみにアイリはどちらかと言うと、あの二人の潤滑剤として見かける事が多い。
しかし彼女は案外リョウに積極的に絡んでいく少女で、リョウ自身其れを嫌がって居ない。恐らくGGOでも一度はバディを組んだと言う事だから、お互いの波長が何となく会うのだろう。
以前はサチのライバルに成るかとアスナとしては気を揉んだものだが、特にそう言った事は無かったようだ。
さて、そんな風にアスナが気を揉む理由となった元凶……と言うより、原動力はと言うと……
「よい、しょ、ふふ……そろそろ少し休憩しないかな?」
「あ、サチ」
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