暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
再臨:酔いの鬼神 〜Advent:Drunk Demon Lord〜
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が見てっから行ってこいよ」
「えっとじゃあ・・・お願いします」
「シャルに呼ばれたという時点で嫌な予感しかしないんだが・・・」
エリオはすぐに店内へと入っていき、ルシリオンは行くのを渋っている。
「なんだよそれ。俺は羨ましいっつうのによぉ。もしかすっと、背中のファスナーが閉めれないのぉ。だからお願い、閉・め・て?・・・かもしれねぇだろ」
「キショいぞヴァイス。フェイト達が居るのにそれは有り得ないだろ。しかもシャルは恋人ではなく姉だ。もしそんな事があったら全力で引くぞ」
「うっせぇなぁ。あんな可愛い姉さんがいて何が不満だっつうんだよ。贅沢だねぇどうも。あーくそっ、そんなお前が憎い」
「意味が判らん。・・・はぁ、仕方ない、行くか」
「ケッ、早く行っちまえ」
そしてルシリオンも店内へと入っていく。それを見送り、ただひたすら待つヴァイス。
(はぁ、こんなことになるなら俺もナンパに行きゃあよかったぜ)
他の男性隊員は昨日と同じくナンパに繰り出していた。それなのにヴァイスはついて行かなかった。慰安旅行に来て、それでナンパしに行くということが虚しく思えていたからだ。
「・・・」
「ん? 随分と早いご帰還だな」
ルシリオンが店から出て来て、無言のまま一直線にヴァイスの居るベンチにまで歩いてきた。そしてそのままベンチに座り、「はぁ」大きく溜息をついて頭を両手で抱え出した。
「な、何があったんだよ」
僅か1、2分で変わり果てたルシリオンの様子に、ヴァイスが戸惑う。
「・・・シャルがな、まぁ可愛らしい服を手にして、私に見せてきたんだ。お世辞じゃなくその服はシャルに似合うと思った。それは確かだ」
「んだよ、だったら良いじゃねぇか」
「そうだな。それで終わりなら良かった。良かったんだ。だがシャルはその服を私の胸に押し当ててきてこう言ったんだ。うん、似合う似合う、と・・・」
「・・・そうか。大変だったな」
ルシリオンの肩を叩き、ヴァイスは何度も頷いた。
「もう・・・なんだ。髪を短くしてしまえばいいのか・・・?」
以前切ったのは半年前。ルシリオンの髪が伸びる速さはかなりのもので、すでに後ろ髪を束ねることが出来るまでに伸びている。その問題の後ろ髪をいじりながら溜息をひとつ。それからもルシリオンとヴァイスとエリオは、女性陣の買い物に1日中振り回された。
その夜、3人はホテルの部屋に到着と同時に眠りについた。
・―・―・―・―・
慰安旅行3日目
ミッド北部ベルカ自治領、観光地。
「やっぱりいつ来ても感動するね」
ベルカ自治領の景観は素晴らしく、観光地として有名だ。そのため結婚式場ランキングでも常にトップという、若者に大人気な地区で
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